知ってる顔を見かければ、最初の挨拶は「寒いね」という気温のなか行われている今大会。この日も最高気温は13.7度。太陽は姿を見せず、後半には雨が降ってきました。

雨が降る前から合羽を着る選手がいるほどの気温のなか、鈴木愛、原英莉花の組は二人ともスカート。見ているこっちが寒そうです…。

本人も感じたのか鈴木が途中でギブアップ？してズボンをはきました。それでも我慢した方のようで…。

「こんなに寒くならないと思っていました（笑）！でも、いつもそう。暑いと思って薄着したら寒くなるし、厚着をしたら暑くなっちゃう…。今日もめっちゃ寒かったので13番で下をはいたんですけど、本当は前半からはきたかった（笑）」

一方の原は「ストッキングをはいていたので雨が降るまでは寒くなかったです」とこちらは問題なかったそう。と、聞いている私はズボンの下にレギンスをはいているのでした。

“ツアー撤退”を表明する選手が続く国内女子ツアー。メジャー3タイトルを含むツアー9勝の諸見里しのぶもその一人だ。そして今大会の2日目に予選落ちが決まり、一つの区切りをつけた。

最後のホールとなった9番ティからは上田桃子、有村智恵、原江里菜が組について観戦。グリーンを出ると、そこには花束を持った先ほどの3人に加え吉田弓美子、永峰咲希の姿もあり、「ゴルフ場でこんなに泣いたのは初めて。優勝でもあそこまで泣いたことはないですね。ティで（3人を）見た時から涙が止まりませんでした」と涙を誘った。

そんな諸見里、ツアー本格参戦は今年が最後だが、今後は推薦などで出られる試合には出場する気持ちも抱いている。毎年開幕戦となり地元・沖縄で開催される「ダイキンオーキッドレディス」は、ダイキン工業所属の諸見里にとってホステス大会。「ぜひ出場させてもらいたい」という気持ちを、この日のラウンド後改めて口にし、最後には「またダイキンでお会いしましょう」と満面の笑み。涙と笑いが入り混じる、最後の会見となった。

こちらもこの日が“ツアー休止”前ラストマッチとなったツアー7勝の佐伯三貴も、多くの花束を手にクラブハウスを後にしたが、冗談まじりで「こんなに大々的にやられたら戻ってこれなくなる。ダイキンで復帰したら“花を返せ”って言われちゃいますね（笑）」と笑顔を見せた。今後、この実力者2人のプレーを見る機会は減るが、さっそく来年の沖縄がそのチャンスになる？