<日本女子オープン 初日◇1日◇宝塚ゴルフ倶楽部 旧コース(兵庫県)◇6185ヤード・パー70>
最終9番で7メートルのバーディパットを沈めて、1アンダーでホールアウトした佐久間朱莉。最後はすっきりとあがることができたが、初日は「いろんな不運もありながら」という言葉に象徴される一日になった。
本人も首をかしげる“不思議な現象”が起こったのは前半16番のパー3。5番ユーティリティで打ったティショットは、左へ飛んで行った。グリーン左奥に着弾したボールは跳ねて、奥の土手を転がった程度のはずだった。「ちょっとこぼれたくらいで、あるだろうと思ったら…なかったです。下っているから、その下くらいにあると思ったんですけど」。
着弾した瞬間まで見届け、ボールがありそうな位置まで向かったが、そこにボールはなかった。ラフとはいえ芝は決して長くなく、さらにギャラリーの動線で踏みならされた場所。ボールがあれば、すぐに気づきそうな場所でのロストだから不思議だ。
同組の選手やギャラリーが探しても見つからず、結局、打ち直すことに。「仕方ない。最低限のミスで抑えようと切り替えて打ちました」という2度目のティショットをピン左7メートルにつけ、そこから2パットのダブルボギーを叩くことになった。「もう一回探しにいきたいくらい。誰かが拾っちゃったんですかね」。本人にとっても珍事だった。
それでも1番、6番でともに1.5メートルというチャンスを決めるなど、後半は3バーディ(1ボギー)。「もちろん悔しいけど仕方ない。もう戻れないので、次のホールでどう取り返すかを考えました」というなかで1アンダーまで戻したのだから、この赤字の意味は大きい。
「メジャーを獲りたい。ジャンボさんと約束したから」と、昨年12月に亡くなった師匠の尾崎将司さんの言葉も胸に戦う日本一決定戦。昨年2位で終えた悔しさを晴らす舞台でもある。初日の粘りは、この後に生きてくるはずだ。
「イーグルが来る! と思ってプレーしていたんですけど、来なかったです」。帳消しのプレーはあす以降に期待する。「ティショットが安定していたので、後半はいいプレーができていました。もったいないミスもあったので、それはきょう修正して、気持ちを切り替えて頑張りたい」。心機一転、午後組でプレーする2日目を迎える。(文・間宮輝憲)
