<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇12日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6580ヤード・パー72>
地元・埼玉で行われた大会で、佐久間朱莉は最終日に「68」と追い上げ。トータル8アンダーの2位タイで終えた。
13位から、女王が“末脚”を発揮した。4バーディを奪いボギーはなし。同組でプレーした岩井明愛とともにクラブハウスリーダーとして帰ってきた。「プレーオフになったらラッキーだな」という気持ちで後続を待つ。最終的にはウー・チャイェン(台湾)が勝利したが、その結果を受けるとサバサバした表情で「ここまで来たからやっぱり勝ちたいという思いはありました」と話した。
この大会は、地元ということに加え佐久間にとっては“因縁の試合”でもあった。まだ初優勝を目指していた2年前、首位で最終日を迎えながら優勝に1打及ばず悔し涙を流した。「一番、悔しい思いをしたしリベンジがしたかった」。その後、通算5つの勝ち星を手にする選手へ成長したが、やはりその時の記憶は今も残っている。それでも、あの時の2位とは受け取り方は違う。
ただ今回の結果により、メルセデス・ポイントで105ptを獲得。今季通算を720.58ptにし、予選落ちした菅楓華(664.33pt)を抜き、再び1位の座についた。17位に終わった先週の「ヤマハレディース葛城」後に1度は陥落しながら、明け渡したのはわずか1週。定位置に戻ってきた。
とはいえ、まだシーズンは6試合を終えただけ。「ランキングがどうというよりは、たくさん優勝争いを重ねていけたらと毎年思ってプレーしています」と、そこへの意識はない。それよりも燃えるのは、故郷で勝利を挙げること。「まだ武蔵丘(樋口久子 三菱電機レディス)があるので、そこに向けて頑張りたい」と力を込める。
パターの感覚がいまいちという状況で臨んだ試合では、初日に新たなパターを投入するなど試行錯誤。ただ「ストロークがよくなった」と、2日目からは開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」で優勝したピンの『SCOTTSDALE DS72』に戻した。
その結果49位という滑り出しから、2日目、そして最終日と尻上がり。「あまりいい状態で入れなかったから、今週はいいきっかけがつかめればと思っていた。パターもいい感じになったので、きっかけをつかめそうです」と、いい形で来週の「KKT杯バンテリンレディス」に向かえる。
地元の声援には、「朝早くから駆けつけてくれて本当にうれしかった」と感謝。この試合が今季3度目の2位。ここで得た“きっかけ”を、今季2勝目につなげていく。(文・間宮輝憲)
