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観客の拍手は「うれしかった」 川崎春花が緊張の復帰戦で見せた「100点」プレー

川崎春花が約2カ月ぶりの試合でイーブンパー発進。試合勘がないなか、見事なアプローチも見せた。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年4月19日 07時00分

川崎春花は復帰戦で30位発進を決めた
川崎春花は復帰戦で30位発進を決めた (撮影:佐々木啓)

<KKT杯バンテリンレディス 初日◇18日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6565ヤード・パー72>

一部週刊誌で報道された不倫騒動により「反省期間」を過ごし、今週からツアーに復帰した川崎春花。今季初戦となるラウンドは、「頭も使ってプレーして、調子はあまりよくなかった」というものになったが、「イーブン(パー)でプレーできたのはよかった」と、一安心の18ホールになった。

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開幕前日に行われた囲み取材では、涙を流しながら「お騒がせして、すみませんでした」など一連の騒動を謝罪。なんとか言葉を振り絞るという状態だったが、翌日のコースでは通算5勝の実力をみせつけた。

「緊張しました」というなかでのスタート。ひさしぶりのバーディは、1ボギーで迎えた前半の6番パー4だった。残り113ヤードの2打目を48度のウェッジで手前3メートルにつけると、それを決める。「やっぱり、まだ慣れてない。残り距離に対しての番手や、風の読みも甘くて全然できてないと思いながら」。試合勘の欠如から3つのボギーは叩いたが、終盤の16番で7メートル、17番では10メートルのバーディパットをねじ込んで、なんとかスコアを“0”に戻した。

「少しずつ練習はしてたけど、そんなにやりきれてはなく、ずっと同じ状態」と、ほぼ突貫工事での試合出場だった。18ホールをプレーするのは、国内ツアー開幕戦前週に台湾で行われた「フォックスコンTLPGAプレーヤーズ選手権」以来。さびついた感覚を戻しながらのラウンドになった。

ただ、そんなブランクを感じさせない見事なアプローチも。ティショットを右に外した3番パー3では、残り26ヤードから58度で1メートル強に寄せた。ふわりと浮かせたボールはスピンが効き、カップのそばでピタリ。「イメージ通り」の一打でパーを拾った。さらに3打目がピンまで50ヤードを残した7番も、2メートルに寄せパーセーブ。「自分でも100点かなと思う」というプレーなどで拍手を浴び、「うれしかったです」と素直によろこぶことができた。

「きょうは自分の期待値を上げずにプレーしました。セカンドを右に外したりもしたけど、おおめに見ながら」。それでもフェアウェイキープ率は64.2%(9/14)、パーオン率は61.1%(11/18)とまずまず。予選通過圏内の30位タイという位置も、「自分のなかでは上出来」と振り返ることができる。

3勝を挙げ、メルセデス・ランキング9位で終えた昨季以上の成績を目指した2025年シーズンは、出遅れることになった。「最初は“どんな感じだったかな”とか思い出しながら。最後のほうに少しずつつかめました」。ここから“挽回”を目指していく。

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