一世代前にナショナルチームに在籍していた、畑岡奈紗、勝みなみ、新垣比菜らが、プロツアーでセンセーショナルな活躍を見せていただけに、17〜18年チームは、相対的に小粒に感じられるが、ジョーンズコーチは同等以上に強くなれると信じているという。
「畑岡さんを例にすると、彼女は、米国で世界NO.1になりたい、という決意がある選手でした。畑岡さんの土台の話をすると、連覇した『日本女子オープン』では、練習後にメディア対応をしたあとも、体のトレーニングを欠かさず、ケアを含めて、1時間半程度のメンテナンスをしていました。ほとんどのプロはそこまで綿密なプログラムは行っていなかったと思います。今のナショナルチームの選手たちはまだ彼女のレベルに達していませんが、指導する基本的な概念は変わりません。畑岡さん、勝さん、新垣さんは強い選手でしたが、その世代以上に彼女たちと接する時間があり、プロになっても活躍できる根拠が見えてくるはずです。真摯に取り組む選手たちには、ゴルフに対する敬意があると思いますから」
ゴルフに対する敬意を象徴するシーン。安田は、スタートホールのティグラウンドで90度近いお辞儀をした。西村は正規の72ホールを終えて、スコアカード提出場に向かう際、コースに向かって深々と挨拶をした。日本勢のみが行っていた「礼」は、海外で見ると新鮮で誇らしい姿だった。