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猛追及ばず ルーキー荒川怜郁が悔しい2位タイ「やることはやった」

“プロテストトップ合格”は伊達じゃない! 驚異の飛ばし屋ルーキー・神谷そらが初優勝。

配信日時:2023年4月24日 08時00分

ルーキー荒川怜郁は猛追も及ばず。この惜敗を糧に初優勝へまい進する。
ルーキー荒川怜郁は猛追も及ばず。この惜敗を糧に初優勝へまい進する。 (撮影:福田文平)

<フジサンケイレディス 最終日◇23日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)◇6457ヤード・パー71>

最終日、首位の神谷そらとは5打差の9位タイから出たルーキーの荒川怜郁(あらかわ・れいか)。最後まで“同期”の背中を追いかけたが、あと一歩届かなかった。

最終組の4組前からスタートした荒川は、前半を1バーディ・ボギーなしの「34」で折り返すと、10番、11番の連続バーディで優勝戦線に浮上。「バーディがポンポンときたので、いいところにいるなっていうのは分かっていた。緊張感を持ってずっとパーセーブできていたのはすごく良かったと思います」。ジリジリと押し寄せる優勝争いの緊張感。それを肌で感じながらボギーフリーで突き進んだ。

16番、17番はともに2~3メートルのバーディチャンス逃し。迎えた最終18番パー4は2打目でグリーンをとらえることはできなかった。「(3打目の)アプローチは芝が密集していて、振り抜かないと(寄らない)難しいライに止まった。(2打目が)もうあと1、2ヤード飛んでいれば。もうちょっと勇気を持って振れていれば」と2打目を悔やんだ最終ホールでこの日初めてのボギーを喫し、荒川の初優勝の夢は潰えた。

プロ同期の神谷は逃げ切りでツアー初優勝を挙げた。「すごいと思うし、自分もやってやろうといい刺激になった」。2才年下のライバルに惜敗したことが、今後への発奮材料になる。

荒川にとって2位タイは自己最高の順位。トップ10入りも初めてだ。「悔しいは悔しいですが、やることはやったので。プレーに対して悔しさはない」。そう語る荒川の目は赤く充血していた。飛ばし屋と話題になった神谷だが、荒川も飛距離では負けていない。この刺激と悔しさが荒川をさらに強くするだろう。(文・内藤哲)

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