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開幕戦棄権の理由は“耳のなか”に 菊地絵理香が高知でリスタート「きちんと優勝したい」

前週は思わぬ途中棄権。菊地絵理香に何が起きていた?

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年3月10日 07時30分

<明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ 初日◇9日◇土佐CC(高知県)◇6228ヤード・パー72>

先週行われたシーズンの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は、第2ラウンド開始前に棄権。高知でリスタートを切った菊地絵理香が、初日を終え4バーディでボギーなしの「68」、首位と5打差の暫定7位タイにつけた。

棄権の原因になったのは「めまい」。もともと三半規管が弱く、8年ほど前から「耳石が外れやすい」という症状を抱えていることを明かす。「耳の中の石がずれて、正常な位置にない。グルグルするというか、自分で頭を振って戻さなきゃいけないんです。吐きながら戻してる感じです」。対処法は心得ているが、先週はこの理由では初めてラウンドを取りやめることになってしまった。

「今は大丈夫です」というが、それと同時に「気圧の変化で体調は悪くなる。いつどうなるか、自分でもわからない」という不安もある。ただしっかりとプレーできる状態に戻し臨んだ高知で、好発進を切ることに成功した。

後半の3番パー5から、2メートル、3.5メートル、5メートルを決めての3連続バーディを奪い、リーダーボードを駆け上がった。オフには「まだ言えない…そこを見られるのが嫌なので(笑)」というショット面の改良に着手し、それを試合のなかで徹底することを今は一番に考えている。

2021年の「アース・モンダミンカップ」で4年ぶりの優勝を挙げると、昨年も「大東建託・いい部屋ネットレディス」で通算5勝目を手にした。「やっぱり、きっちり優勝はしたいと思っている。まずはきちんと優勝したい」と3年連続勝利を見据える。そのためにも「やりたいことを明日も18ホール続けたい。その先に結果が出れば」と、目の前のプレーに集中していく。(文・間宮輝憲)

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