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竹田麗央は日本勢初の年間メジャー3勝に手ごたえ フェーダー不利の左ドッグレッグも「イメージはいい」

年間女王・竹田麗央が次に狙うのはメジャー3冠とドライビングディスタンス1位。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2024年11月20日 08時22分

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 事前情報◇20日◇宮崎カントリークラブ◇6497ヤード・パー72>

プロ3年目で初の年間女王に輝いた竹田麗央が、充実のシーズンを締めくくるメジャー3冠に挑戦する。今季優勝者とメルセデス・ランキング(以下MR)上位者ら計40人だけが出場できるエリートフィールドの今季最終戦。4月の初Vから8勝をマークし、史上最高額となる賞金2億5900万円余りを稼いでも、新女王はまだまだ貪欲だ。

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「優勝したい気持ちがすごくある。優勝につながるプレーをできたらなと思います」

9月に「ソニー 日本女子プロ選手権」と「日本女子オープン」の日本タイトルを獲得。今大会を制すれば国内メジャー3冠を達成する。3冠達成者は過去10人。同一年の3冠達成は2018年に「ワールドレディスサロンパスカップ」「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」「LPGAツアー選手権リコーカップ」を制した申ジエ(韓国)のみ。若き女王は「悔いなくしっかり攻めて、自分のゴルフができれば」と偉業達成へ気合をにじませた。

初出場だった昨年はトータル3アンダーの7位。「難しいです」という芝目のキツいコーライ芝のグリーンを警戒するが、2週連続優勝でツアー2勝目を挙げた「フジサンケイレディス」の川奈ホテルゴルフコース富士コースでも、同じくコーライ芝だった。「苦手意識はないです」。コーライグリーンの多い九州・熊本出身の21歳に“アレルギー”はない。

日向灘から吹きつける風が強くなれば、飛躍的に難易度が上がる宮崎CC。7番パー4、9番パー5など左ドッグレッグのホールが多く、ドローヒッター有利ともいえるコース。ドローとは逆のフェードが持ち球で、2020-21年賞金女王の稲見萌寧はかつて「ここはフェーダー殺し」とため息をついたことがあるが、同じフェーダーの竹田は苦にしている様子はない。「イメージは湧いているので、左をしっかり攻めていきたい。ドライバーの調子も悪くないので、しっかり振り切っていきたいです」と自信を漂わせた。

今季ドライビングディスタンスは263.06ヤードで1位。2位の葭葉ルミ、3位の神谷そらが今週は不在のため、「飛距離では誰にも負けたくない」とかねて熱望している飛ばし屋ナンバーワンの称号は、4位の穴井詩と争うことになる。その差はわずか0.83ヤード。19年と22年に1位となった穴井は「1位になったら、今年から契約を結んだスポンサーからボーナスが出るんです。絶対に取りたい」と逆転へ意欲満々。計測ホールの11番と13番(ともにパー5)では、飛ばし屋同士の熱い対決にも注目だ。

「初出場したときに、来年は優勝して出たいと思っていた。それが達成できたのはすごくうれしいです」。

3週前の日米共催大会「TOTOジャパンクラシック」で米ツアー初優勝を果たし、2年シードを獲得。来季からは米ツアーが主戦場となる。国内ラストゲームで記録と記憶に残るツアー9勝目を飾り、完全無欠のハッピーエンドを迎える。(文・臼杵孝志)

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