＜パナソニックオープンレディース 最終日◇4日◇浜野ゴルフクラブ（千葉県）◇6751ヤード・パー72＞
菅沼菜々が、2023年10月に開催された「マスターズGCレディース」以来となる勝利を挙げ、ツアー通算3勝目を手にした。
後続に3打差をつけて、ラスト3ホールに突入。しかし、2位の大里桃子の猛追に加え、17番パー5で痛恨のボギーを叩き、1打差で最終ホールを迎えることになった。
そのパー3では、グリーン左サイドに外した。同じ位置から蛭田みな美が先にアプローチを打ったが、ショート。優勝が懸かる緊張の場面で、菅沼はアプローチをしっかりと寄せてウィニングパットを沈め、大歓声の中でうれし涙を流した。
昨年はメルセデス・ランキング79位と低迷し、年末のQTも不振の影響が残った。今季のQTランクは102位で、レギュラーツアーへの出場は限られていた。
しかし、先週の国内男子ツアー「前澤杯」に参戦し、パターのリズムなど好調のきっかけを掴んだ。そして臨んだ今大会で見事に復活優勝を果たした。「去年はすごく苦しくて、こんなに早く復活できると思っていなかったので信じられない」と、優勝インタビューで語った。
最後には「もっとゴルフ界が盛り上がるように、女子プロゴルフの魅力を1人でも多くの方に知っていただけるように、頑張っていきます」と笑顔を見せた菅沼。女子プロゴルフ界の“アイドル”が復活の狼煙を上げ、再びレギュラーツアーを華やかに彩っていく。
