今季5勝のうち「パナソニックオープンレディース」、「ブリヂストンレディス」と地元・千葉県で2勝を挙げている西郷真央が、今週も先手をとった。7バーディに加え、ボギーフリーの快ラウンドで2位に1打差ながら単独首位発進。「最後2ホールは少しバタバタしてショットも曲がったけど、しっかりパーセーブできて、いい終わり方だった」と、2日目にもつながる一日を過ごした。
これが西郷真央が投入したニューアイアン【写真】
2週前にこちらも千葉県で行われた「日本女子オープン」では予選落ち。その原因のひとつだった「逆球」が減ったことで、本調子に近づいた。その間は「悪くなった時にいつでも頼れるわけではない」と、師匠のジャンボこと尾崎将司に“あえて”助言を求めることはせず、自分で過去の映像などを分析するなどして修正に励んだ。
また先週にはアイアンを、クラブ契約を結ぶミズノの新製品『JPX 923 FORGED』にチェンジ。「きょうもその成果が出たかな。抜け感がいい。多少つっかかりがあったものが無くなったのがいいところ」と、これでナイスショットを連発した。「アイアンを替えたこともあり逆球の心配も少なくなった。あとは、まだ意識する部分があるので、もう少し自然体で振れるように」と、クラブの力も借りながら完全復調を目指していく。
「記憶では初」という9番からの6連続バーディで、一気に浮上。1〜3メートルのチャンスにつけたものと、9番の6メートル、13番の7メートルのようなねじ込んで奪ったバーディが見事にかみ合った。「地元で開催される大会は、声援や声をかけられることも多い。それを力に替えたい」。海外メジャーへの出場もあり、5月のブリヂストン以降、優勝から遠ざかっている。現在メルセデス・ランキングは2位。千葉3勝目を挙げ、女王争いでトップを走る山下美夢有との533pt差を詰めておきたい。