山下美夢有のツアー記録『60』に、樋口久子協会顧問が50台への期待「興奮しました」

＜ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン　初日◇23日◇利府ゴルフ倶楽部（宮城県）◇6491ヤード・パー72＞

山下美夢有が大会初日に12バーディ・ボギーなしの「60」をマークし、稲見萌寧とキム・ヒョージュ（韓国）が持っていたパー72における18ホール最小ストローク記録を1打更新。これを受けて、今大会の中継の解説を務める樋口久子日本女子プロゴルフ協会顧問がコメントを出した。

山下の12アンダーにキャリングボードを持つボランティアも大慌て？【写真】

「テレビで観ていて興奮しました。ナイスラウンドとしか言いようがないですね。良いものを見せてもらいました。『60』はなかなか出るスコアではないし、もう1ストローク伸ばして50台で回ってほしかったですね」と、快挙を振り返った。

そんな8月に21歳を迎えたばかりの山下だが、すでに国内メジャー1勝を含むツアー通算3勝を挙げ、今シーズンはメルセデスランキング、賞金ランキングともにトップを走っている。樋口から見た山下の良さについては、「やっぱりオールラウンドプレーヤーだと思います。山下さんのプレー態度はスポーツマンらしくて好きです。ハキハキしていて、一生懸命プレーしていて、人に不快感を与えないですよね」という。

国内男子ツアーでは、倉本昌弘が03年「アコムインターナショナル」で“59”（パー71）、石川遼が10年の「中日クラウンズ」で“58”（パー70）をマークするなど、5人の50台達成者がいる。山下が「60」を出したことで、国内女子ツアー初の50台も現実味を帯びてきた。「女性でもこんなストロークが出るのは本当に素晴らしいですし、ほかの選手の刺激になると思います。リーダーがいて、初めてみんなそれに向かって追い越すという目標ができる」と期待を寄せた。