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「初めて打ちました」 高橋彩華が人生初のグリーン上からピッチエンドランで魅せた

「初めて打ちました」 高橋彩華が人生初のグリーン上からピッチエンドランで魅せた

配信日時:2022年5月26日 18時24分

初優勝後も抜群の安定感を見せる高橋彩華 この日も魅せてくれました
初優勝後も抜群の安定感を見せる高橋彩華 この日も魅せてくれました (撮影:鈴木祥)
リゾートトラストレディス 初日◇26日◇メイプルポイントゴルフクラブ(山梨県)◇6580ヤード・パー72>

「ウェッジを持っているぞ」。18番グリーンの周りに集まったギャラリーがざわついた。3アンダーで最終18番パー5を迎えた高橋彩華は、グリーンエッジまで200ヤードの2打目から2オンに成功。しかしボールはグリーンの入り口に乗っただけ。グリーン奥に切られたピンまで35ヤード。その間には大きなコブがある。「パターだとラインどりが難しく、距離感も合わせにくそうでイメージが出ませんでした」。高橋が手にしたのはピッチングウェッジだった。

似たような状況で西村優菜が握ったのは…【画像】

プロのトーナメントでは複雑な形状のグリーンの場合、ボールとカップの間にマウンドやエッジ、バンカーが絡むこともあり、グリーン上でもウェッジで打つシーンを見かける。ただ、グリーン上からウェッジで打つ場合、心理的にターフを取りにくく、緩んでしまいそうという選手が多い。

高橋に躊躇はなかった。「キャディさんが『(グリーンを)掘ったら俺が埋めとくから』っていってくれたので、大丈夫かなと思って打ちました。初めて打ちました」。キャディの言葉に背中を押されてターフを取ってもいいという意識だったが、ボールだけをクリーンに拾いキャリーとランが5:5のお手本のようなピッチエンドランを見せた。「もう少し転がるイメージだった」と満点のできではなかったが、ややこしいマウンドをキャリーで越してピン手前2メートルに寄せた。ざわついていたギャラリーを沸かせるバーディ締め。5バーディ・1ボギーの「68」で回り、首位と2打差の2位タイで滑り出した。

今年の「フジサンケイレディスクラシック」で自身10度目の最終日最終組で涙のツアー初優勝を遂げたばかりの高橋。翌週の「パナソニックオープン」では3位タイ、3週後の「ほけんの窓口レディース」では2位と2勝目もすぐ近くに来ている。2勝目を挙げるのは難しいといわれる世界だが、「自分のゴルフができたら2勝目も絶対にできると思っています」ときっぱり話す。

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