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鈴木愛の新境地 前半+3から“なにくそ精神”でカムバック「レベルを上げないと」

鈴木愛の新境地 前半+3から“なにくそ精神”でカムバック「レベルを上げないと」

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2022年3月28日 07時30分

<アクサレディス 最終日◇27日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6546ヤード・パー72>

鈴木愛が新境地を開いた。単独首位から出た最終日は、結果的には2打およばずに3位タイで終戦。昨年までの鈴木なら悔しさをあらわにしていたが、今週は違った。

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1番からスタートした鈴木は、2番のパー3で落とし穴にはまった。左奥のピンに対して、ティショットはグリーン左奥に外した。スタンスはバンカーに入りそうなところで、ライも悪かった。このアプローチはグリーンに届かず、3打目もピンを2メートルオーバーし、これを外してダブルボギーを喫した。

ここでいきなり首位の座を明け渡したが、普通なら怒りを露わにするもの。鈴木に限らず、優勝争いの序盤なら誰もが表情を曇らせるところだが、「あそこに打った私が悪い」と振り返ったように、鈴木は表情を引き締めて次のホールへと向かった。

喜怒哀楽を前面に出してプレーするのが鈴木の持ち味だ。怒りがバーディにつながることもあれば、崩れる時だってある。喜びが大きいときは突っ走ってビッグスコアを叩き出す。これまでの鈴木はそんな選手だったが、今は「大人のゴルフ」と形容するように、静かに闘志を燃やし続けて食らいついた。

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