2年前はここから“大逆転劇”がスタート　埼玉が『さくら』開花へ足掛かりの地となるか？【きょうの注目組】

＜樋口久子 三菱電機レディス　初日◇29日◇武蔵丘ゴルフコース（埼玉県）◇6650ヤード・パー72＞

今季も最終戦を入れて残り5試合。シーズンも終盤に入り、クライマックスへさらに盛り上がる時期だ。古江彩佳が2週連続優勝を果たしたことで、賞金女王争いもし烈に。1位・稲見萌寧との差を約2208万円にまで詰め、最後まで盛り上がりそうな様相を呈している。

笑顔？…いや、もはやこれは大爆笑【大会ライブフォト】

そんななか一気の追い込みといきたいのが、女王戴冠を公言してきた現在ランク3位の小祝さくらだ。ここまで1億7721万8583円を稼ぎ、1位との差は約3726万円。その稲見は腰痛で今週欠場とあって、しっかりと差を詰めたいところ。8月の「CAT Ladies」以来となる今季6勝目を挙げることができれば、上位勢のプレッシャーもさらに増すことになるはずだ。

思い起こせば2年前。鈴木愛が、この大会でおよそ2カ月ぶりとなる優勝を挙げると、そこから一気に3連勝とラストスパートをかけた。その結果、約3800万円差という不利な状況だったレースをひっくり返し、申ジエ（韓国）、渋野日向子を抑え2度目の賞金女王に輝いた。再びそんな逆転劇を見ることはできるか？

その小祝は、午前9時40分に大里桃子、原英莉花との黄金世代トリオの一人として1番ティからスタートする。ちなみに会場がある埼玉県の県花が「サクラソウ」というのも、どこか縁を感じてしまう。ここから怒とうの巻き返しで、初の賞金女王獲得という開花への足掛かりとしたい。