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飛ばない西村優菜が距離の長いメジャーを制覇 「ショートウッドはアイアンと同じように打てる」

飛ばない西村優菜が距離の長いメジャーを制覇 「ショートウッドはアイアンと同じように打てる」

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2021年5月9日 19時18分

耐えるプランだった前半で2つ伸ばして、首位の高橋彩華と大里桃子を1打差で追うトータル11アンダーで後半を迎えた。「後半に入って攻めるじゃないですけど、優勝に向けて強いプレーをするとスタート前から決めていた。1打ビハインドだったけど、インで伸ばせばチャンスはあると思ってギアを入れました」と一気に攻めに転じる。

12番パー4では、7番ウッドで打ったセカンドショットが、手前から乗ってピンに向かって転がり1.5メートルにつけバーディ。この時点で首位の大里をとらえる。続く130ヤードの13番パー3では、9番アイアンでピン奥3メートルにつけてバーディを奪い、一気に大里を抜き去った。

「緊張していた」という残り3ホール。「16番、17番は難しいので耐えようと思っていた」という西村は、フェアウェイ真ん中に1本の木がそびえ立つ16番パー4をきっちりパーオンしてパーで切り抜けると、170ヤードの17番パー3では5メートルを沈めてダメ押しのバーディ。ここで2位に3打差をつけて、優勝をほぼ決定づけた。

ドライバーでのフェアウェイヒットはパー3を除く14ホール中12回。14番ホールで右のフェアウェイバンカーに外すまで、フェアウェイをとらえ続けた。そんなドライバーの安定感に加え、「オフにアプローチ、パターに力を入れて練習した」というグリーン周りからの技術も光った。

1番をバーディとして迎えた2番パー3。「外してはいけないところに打ってしまった」というティショットはピンサイドの左のラフへ。ここでピンが近い下り傾斜に打っていくアプローチを、手前で3クッションを入れて70センチに寄せパーとした。「1クッションじゃダメ。2か3クッションはいるというイメージが上手く出た。思った場所に落とせた」と振り返る。

グリーン奥のカラーに外した15番でも、「ウェッジという選択もあったけど芝が逆目で、しかも1クッション入れないといけない。パターを選択しました」と冷静な判断力でしっかり寄せてパーをセーブ。「去年は寄ればOKだったけど、今週はチップインが3回。グリーン周りから狙えるシーンが多くて、すごく成長したと思います」と自分を評価する。

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