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文化を担う者としての習慣 〜東日本大震災余震に思う〜【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

文化を担う者としての習慣 〜東日本大震災余震に思う〜【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2021年2月16日 18時00分

2011年の東日本大震災時 大会は中止になり、不安そうな表情を見せる選手たち
2011年の東日本大震災時 大会は中止になり、不安そうな表情を見せる選手たち (撮影:ALBA)
また大きな地震があった。13日午後11時8分、福島県沖で起きたマグニチュード7.3の地震は、最大震度6強。東北から関東を中心に、寝入りばなの人々の多くが「また!?」と、10年前の大地震の恐怖を思い出した。

2016年4月の熊本地震 選手たちがクラブハウスで片付けを行う【写真】

2011年3月11日の東日本大震災の余震だという。現在、女子ツアーでプレーしている選手の中で、何人があの時のことを思い出しただろうか。あの日、ツアーが行われていたのは震源地とは遠く離れた高知の土佐CC。シーズン第2戦の「ヨコハマタイヤPRGRレディス」初日だったが、海が近いため選手や関係者は高台にあるコースのクラブハウスにしばらく缶詰になっていた。
 
大津波と原発事故まで起こした大災害の影響を考え、この試合は競技不成立。その後、3試合が中止になっている。

16年4月の熊本地震は、14日未明の揺れから2日後、16日未明のより大きな揺れが本震とされた。ツアーは被災地熊本で15日から「KTT杯バンテリンレディス」を開催予定で、選手はみな、揺れを体験している。14日の地震で大会は中止になったが、熊本在住の選手も多く、それ以外にも熊本にいたまま16日の本震に遭った者は多かった。この時はこの大会だけが中止になっている。

いずれも、いまだに傷跡が深く残っている大きな災害で、いかにゴルフと向き合うかを考えさせられた選手の話を、たくさん聞いた。

局地的な風水害は、毎年のように起こっており、さらに昨年来のコロナ禍と人知を超えた禍は後を絶たない。そんな中で、衣食住と離れた仕事とどんなふうに向き合っていけばいいのか。10代後半から20代を中心にした若い女子プロゴルファーたちは、そんな問題に直面した。

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