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「今すぐ世界ランクトップ20に入れる」 井上透が笹生優花の優勝に驚かなかった理由

「今すぐ世界ランクトップ20に入れる」 井上透が笹生優花の優勝に驚かなかった理由

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2020年8月18日 07時30分

沈んで伸びる動きはマキロイそっくり!?(代表撮影:鈴木祥)
沈んで伸びる動きはマキロイそっくり!?(代表撮影:鈴木祥)
NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でツアー初優勝を挙げた笹生優花。最終日はスコアを9つ伸ばして2位に4打差をつけ、さらにプロデビューから2戦目の19歳57日でのスピード優勝は国内ツアー歴代7位の年少記録とインパクトを残した。今年3月までは高校生だった笹生。この快挙に成田美寿々や穴井詩を指導するプロコーチの井上透氏はいう。「全然驚かなかった。初年度から賞金女王まである」と言い切る。

「お手本はマキロイ」笹生優花のドライバーショット【連続写真】

実は井上氏は、米国カリフォルニア州のトリーパインズGCで行われている「世界ジュニアゴルフ選手権」で、中学3年生だった笹生を見ている。井上氏はジュニアゴルファーの育成に昔から力を入れており、毎年、世界ジュニアの日本代表を選抜して帯同している。

「畑岡奈紗と笹生優花の優勝争いをずっと見ていたんです。そのときから優花はスケール感とか持っているものが全然違いました。奈紗もすごい天才だと思ったんですけど、がっぷり四つな感じ。完全に2人は別世界でした。排気量が違いましたね」

世界ジュニアのカテゴリーは女子の15〜17歳。畑岡と笹生は学年で3つ離れているが、畑岡の誕生日は早生まれの1月で、笹生は6月生まれ。7月開催の大会で2人は、同じカテゴリーで対戦していたのだ。そのとき優勝したのは畑岡。最終日に6つスコアを落としながらも、2打差の2位に入ったのは笹生だった。

その後、日本にいて世界をよく知っているコーチを探していた笹生が、井上氏の指導を受けることになる。「僕が教えていたのは、彼女が高校生だった2年くらいです。フィリピンにいたので、日本に帰ってくる2カ月に1回くらいの頻度で見ていました。スイングはもともと完成されていたので、基本はそれを大事に育てたというだけですね。最初に見たときからフィジカルがメチャクチャ強くて、本当にすごい才能を感じました」と井上氏は振り返る。

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