感謝、恩返しという言葉を常に口にする渋野。「皆さんのために頑張りたい。皆さんがいるから頑張れる」。ツアーで地元を離れることが多くなり、有名人となってからは地元に帰っても人前に出ることが制限された。寂しい気持ちを抱いていた21歳の“岡山大好きっ娘”にとって、ようやく地元での凱旋を果たしたきょうは、特別な日となった。
ツアーは終わっても、年末年始は仕事に追われる人気者。忙しい日々が続くが、つかの間の地元での時間、そして実家でのひとときに笑みを見せた。「寝たいです(笑)。ツアーが終わってからも仕事があったので、家のベッドで寝るのがいちばん幸せですね」。当たり前だった家での時間も、いまではありがたみを感じるご褒美となった。
がむしゃらに走り抜けた1年もまもなく終わる。「母のご飯が食べられていなかったので、たくさん食べたい」。屈託なく笑った渋野の最高の笑顔は、来年も岡山、そして日本中、世界中を笑顔にするはずだ。(文・高桑均)