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河本結、“不安6割”からの米ツアー挑戦 「私が成功したら、世界を見る後輩も増えると思う」

河本結、“不安6割”からの米ツアー挑戦 「私が成功したら、世界を見る後輩も増えると思う」

配信日時:2019年11月6日 12時04分

これまで、米ツアーに参戦する日本選手は、宮里美香や畑岡奈紗のように、キャリアの本格スタートを米国で切るか、逆に上田桃子や有村智恵のように日本でしっかり実績を積んでから挑む形だった。しかし河本はプロテストに合格した昨年の主戦場はステップ・アップ・ツアーで、今年からレギュラーツアーに本格参戦。それぞれ1年ずつというスパンで、“3歩目”が米国ツアーとなる。もう少し国内で戦ってからでも…という見方がでるかもしれないが、それは自身も承知のうえだ。

Qシリーズを戦ったなかで、課題も見えた。「芝も違うし、日本での打ち方では通用しないところもあった。そういう部分でレベルアップをはかっていきたいです」。だが第7ラウンドで、「ゴルフ人生でも何年ぶり」というダブルボギー、トリプルボギースタートのなかから一時イーブンまで戻したことは「自信になりました」。その自信を一つずつ積み重ねて、新たな道を切り開いていく。

現在は来季のスケジュール調整やビザの取得など「忙しい」日々を送る。「今年の初めに、世界ランク75位以内(現在64位)に入ったら挑戦しようと決めていました」という決意を実現のものにし、来年からは河本自身にも予測できていない生活が始まる。さらに河本といえば、日体大に通う現役女子大生ゴルファーでもあるが、学業についても大学側の協力のもと、レポートなどで単位を取得できるカリキュラムが組まれそう。「4年が目標だけど、仮に5、6年かかっても」卒業するつもりで、“二足のわらじ”生活は継続。さらに多忙を極めそうだ。

「日本ツアーは環境がすごくいい。スポンサーのみなさんもすごくよくしてくれるので、それに甘えてしまうかもしれない。向こうは何十倍もきついと思うけど、それが目標だったので。どんな生活が待ってるかも分からないし、今は何も言えないけど、私の実力でどこまでできるかを見せたい。温かく見守っていてください」

前夜祭の会場では、畑岡が「おめでとう!アメリカで一緒に頑張ろうね」と抱擁するシーンも見られた。これから新たなスタートラインに立つ21歳。本当の挑戦が、ここから始まっていく。(文・間宮輝憲)

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