この日は右に抜けるショットや、アイアンをダフる場面も目に入ってきた。フェアウェイキープは14ホール中8ホール、パーオン率は61%と、ショットはまだまだという状態。それでも「グリーンを外しながらもアプローチをしっかり寄せてのパーが、特に後半は多かった」と崩れることなく、首位と3打差で終えたのはさすがの一言だ。「オーバーパーは打てないというのは頭の片隅にありました。最低でもイーブンと思ってましたが、それ以上の結果が出てよかったです」と、日本ツアーで19ラウンド連続オーバーパーなしをキープできたことにも胸をなでおろした。
同い年の小祝、さらに念願だった成田とのラウンドも、「私がこういう状態だったので、迷惑をかけたかなと思います。それでも話しかけてくれたり、私が歩くのが遅かったら後ろから押してくれたり…ありがたかったです」と恐縮しながらも、力になった。
「明日もきょうと同じように欲張らず。でもアンダーパーでは回りたいです」。この日もラウンド後の練習は行わずホテルへ“直帰”。明日は土曜日ということもあり、さらなるフィーバーも予想されるが、ギリギリの状態のなかメジャーチャンピオンらしさを見せつける。(文・間宮輝憲)
