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吉本ひかるの好調ぶりは「自分マネジメント」の賜物 小さい体を生かす戦い方に注目【辻にぃ見聞】

吉本ひかるの好調ぶりは「自分マネジメント」の賜物 小さい体を生かす戦い方に注目【辻にぃ見聞】

配信日時:2019年4月30日 16時39分

吉本ひかる、グリーン上の一連の流れはパット巧者そのもの
吉本ひかる、グリーン上の一連の流れはパット巧者そのもの (撮影:佐々木啓)
“平成最後”の試合となった「フジサンケイレディス」で、女子ツアーは8試合を消化。いよいよ時代は令和に突入する。そんななか、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が気になった選手をピックアップ!新たな時代を支える選手は、一体誰か?

吉本ひかるの“令和”の誓いは?【写真】

■体力アップでショットが散らないように
今女子ツアーで一番勢いがある選手は?と問われた時、この選手を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。それが吉本ひかるだ。QTランク21位の資格で、シーズンインした20歳は、今季3戦目の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で4位タイに入ると、そこから上位争いの常連に。「KKT杯バンテリンレディス」、そして川奈と2戦連続で2位フィニッシュを果たした。

初優勝を期待される存在となった吉本に、辻村氏も目を見張る。昨年は「ショットが散っている印象を受けました。もともと曲がらないタイプの選手ですが、ルーキーイヤーで疲れからスイングに乱れがあったのか、とにかく1年戦う難しさを感じたのではないでしょうか」と、やはりツアー慣れしていない印象を吉本から受けていた。出場19戦中13試合で予選落ちという結果を見ても、その苦しさは伝わってくる。

吉本自身も、川奈で「オフは重点的にトレーニングに取り組みました。飛距離を伸ばそうというわけではなく、体力をつけたかった。去年は(試合に)出たり出なかったりで、練習ラウンドで疲れるということがあったので」と、週2回のジム通いなどで、肉体改善に向け汗を流した。結果的に10ヤードの飛距離アップにもつながったのだが、あくまで求めたのは体力面の強化だった。

■“止まらない”パットはグリーン巧者の証
フィジカルが向上し安定感がさらに増した吉本のプレーで、辻村氏がポイントとしてあげるのがパット。高麗芝の難グリーンが特徴的な川奈で、1Rあたりの平均パット数は3日間で「27.67」。これは全体の9位タイだ。さらに年間で見ても、パーオンホールの平均パット数は「1.8020」で6位と、上位に位置している。

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