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裏街道から大躍進「65」 安田祐香が祖母に捧ぐバーディラッシュ

安田祐香が地元・兵庫で躍動。裏街道で「65」を叩き出し、上位戦線に浮上した。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2023年7月29日 17時17分

裏街道から急浮上! 安田祐香が灼熱の兵庫で躍動している。
裏街道から急浮上! 安田祐香が灼熱の兵庫で躍動している。 (撮影:鈴木祥)

<楽天スーパーレディース 3日目◇29日◇東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県)◇6636ヤード・パー72>

3アンダーの51位タイとギリギリで予選を通過した安田祐香が、この日のベストスコアタイとなる「65」をマーク。トータル10アンダーの13位タイに順位を上げてきた。初日は96位と出遅れたが、2日目以降はパッティングが好調。地元・兵庫での開催とあって、観戦に訪れている祖母にたくさんのバーディをプレゼントした。

安田祐香が私服でニッコリ

最大の見せ場は後半の4番パー5。2打目を5Wでグリーン近くまで運ぶと、12ヤードのアプローチを58度のウェッジでチップイン。今季2つ目のイーグルでインスタートの裏街道から一気に上位に名を連ねた。

12番では10メートル、13番では8メートル、さらに14番では6メートルを沈めて3連続バーディを奪うなど、5つのバーディはすべて5メートル以上のパットを沈めたもの。「先週よりグリーンが速いので、気持ち良く打つと2メートルぐらいオーバーしてしまうんですけど、今日は打ちたいところにいいタッチで打てました」。スネークラインなど、難しいラインが残ることも多かったが「うまく読み切れた」と振り返った。

安田といえば、L字マレットやワイドなブレードタイプのパターのイメージが強いが、6月からは大型マレットを使用している。「納得いくショットが打てないなかでこれだけスコアを伸ばせたのは、パットが入っているから。入らなかったパットも距離感、方向は合っているので、いいリズムで打てています」と新たな相棒に信頼を寄せる。

昨年は安田自身が熱中症で棄権するなど、暑さが厳しい今大会だが、今週は81歳になる父方の祖母がギャラリーとして見守ってくれている。「全ホールではないと思うんですけど、結構いろんなホールで見かけます」。今大会は姉の美祐さんがキャディを務めており、2人の孫の活躍がうれしいのだろう。父・光祐さんは「母は以前から元気なおばあちゃん。シーズン中は祐香の犬を預かって、散歩にも連れて行ってくれるので、足腰が健康なのかもしれません」。安田にとっては心強い応援だ。

最終日に向けて安田は「今大会はトップ10を目標にしていたので、(初日の出遅れから)それが狙える位置に来たなと思います。明日も元気よくプレー出来たらいいですね」。7打差の首位はさすがに遠いが、パッティングの好調が続けば、トップ10はもちろん、さらなる上位も狙えるはずだ。(文・田中宏治)

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