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【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】なぜ、ギャラリーに宣伝してもらわないのか!?

【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】なぜ、ギャラリーに宣伝してもらわないのか!?

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2018年10月2日 18時34分

日本のプロツアーで、練習日にギャラリーを入れるのは珍しいが、日本女子オープンでは「2001年以降、天候不順やコースの事情によって(ギャラリーを)入れなかった年もありますが、練習日に入れているときは全部ではありませんが撮影もOKにしています」(JGA広報)と、徐々に定着しつつある。

だが、欧米では決して珍しい光景ではない。男女メジャーの舞台ではチケットを販売して練習日からギャラリーを入れている。それ以外の試合でも練習日から人がいるのはごく普通のことだ。

写真撮影については、以前は禁止されていたが、PGAツアーなど、かなりの試合でオープンになってきている。実際、タイガー・ウッズ(米国)が復活優勝した「ツアー選手権」では、大ギャラリーがそろって頭上にスマートフォンを掲げて撮影していたのだが、それは海外ではもう当たり前の光景だ。

何度か書いていることだが、日本のゴルフツアーはギャラリー収入という興行よりも、スポンサーに依存するという特殊な形で大きくなってきた。性急にツアーを大きくしようとしたことや、国土が狭くゴルフ場が不便な場所にあることなど、いくつかの理由はあるが、それでもプロスポーツの原点ともいうべき興行に力を入れてこなかったのは間違いない。

だから、ゴルフの観戦文化が全く育っていない。他のスポーツと違い、ゴルフをプレーしないファンの数が少なく、ゴルファー育成の邪魔をしてもいる。誰にでもわかっている話だが、そんな当たり前のことに対して「それはわかるけど、日本では難しい。欧米とは違うから」という言葉が返ってくることが驚くほど多い。難しいのはわかっているが、ここを正さないことには根本的には何も解決しない。ファンが多ければ多いほどスポンサーもつく道理だからだ。

平日の練習ラウンドに来てくれるのは、かなり熱心なファンといっていいだろう。じっとしてカメラを構える人、仲間とともに興奮気味に話す人など、みな、一様に楽しそうだったのが印象的だ。

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