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“ターゲットゴルファー”がつかんだ2季ぶりの優勝 大江香織のスイングは「ツアー屈指の浮かないスイング」【辻にぃ見聞】

“ターゲットゴルファー”がつかんだ2季ぶりの優勝 大江香織のスイングは「ツアー屈指の浮かないスイング」【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2018年9月25日 17時26分

■自分のセールスポイントを理解
また、自らの体格を補う工夫を行っている大江の姿も辻村氏は見てきたという。

「大江選手はアイアンにカーボンシャフトを早くから取り入れていた選手です。決して飛ぶほうではないですが、球の高さを求めるために、ウッドとユーティリティーをうまく活用しています」

大江の優勝時のセッティングを見るとウッドは1、3、5、7番の4本。そして3、4、5番のユーティリティーを使用し、アイアンは7番からピッチングウェッジまでの4本という構成だ。

ウッドで飛距離を補い、アイアンは番手が一つ上がるようカーボンシャフトを使用する大江。これについて辻村氏は「自分のセールスポイントを分かっているのでしょう。ロングアイアンではなくユーティリティーで球の高さを作っている。そして、ここでも体が浮かないため、腕のしなりを有効に使うことができる。シャープなスイングで球の高さを求めていることも、自分の体格を理解して戦っているなという印象を受けます」と話した。

持ち味のショットのキレに加え、今季「30.0256回」の1R平均パット数が、今大会は「28.33回」を記録。もともと「パットが入れば、もう何回か優勝している選手」と辻村氏が感じていた通り、グリーン上の改善も要因となり、ゆかり深い土地でのタイトル獲得に繋がった。

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子比嘉真美子藤崎莉歩小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

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