今年のレギュラーツアーに出場している40代は19人(6月7日時点)。約20歳年下の選手と同組で回ることも多いが、痛感するのは飛距離の差だ。「20ヤードぐらいは置いていかれますし、セカンドオーナーばっかりだし、そうなるとやっぱりくじけるよ。2、3年は自分の中で一生懸命頑張ってやっているけど…」と本音を漏らす。
今季の平均飛距離は280.33ヤード(82位)。それでもこの日は9番で320ヤードのビッグドライブを披露し、大会3日目終了時点での平均は292.88ヤード(43位)を記録している。ただ、300ヤード超えが当たり前になりつつある現代では、衰えも実感する。
「技術はそんなに変わらないと思うけど、やっぱりロング(パー5)が2打ずつ負けてくる。(1ホールで)0.5打ずつ違うって感じ。10年、15年前は、(片山)晋呉さんのようにテクニック(で勝負の時代)だったでしょ。今はもう飛距離だもんね。競技が全然違ってくる」
2024年の「日本プロ」でも同様の課題を口にしていた。25年は賞金ランキング92位でシード権を喪失。「本当は、来年シニアだし、今年は休もうと思っていた。もう体もきついし、メンタルもきついから、やっていてもなかなかうまくいかないんだよね。予選通れるだけみたいな感じになってくるし、やっぱり面白くないでしょ。予選通過が目標になるとつまらない」というのも本音だ。
それでもオフにクラブテストや気持ちの整理を重ね、「一応ダメでもいいから受けとこう。途中で(プレーを)辞めてもいい。下部ツアーでもいいから一応資格だけ持っておきたい」とQTに挑戦。ファイナルステージから出場して15位に入り、前半戦の出場権を確保した。「出られるものは出たい。せっかくだから」と意欲は衰えていない。今年は「人生初めて」となる下部ツアーにも挑戦。4月の「Novil Cup」は35位で終えた。
この舞台で戦う難しさを日々実感しながらも、「出るからには準備もするし、一生懸命やりたい。ゴルフも来年からシニアもあるし、続くので。少しでも良くなりたいという思いもあるし、ツアーももう出たくても出られないからね。こういうツアーのセッティングではやりたいから、長くやりたいよね、一日でも」とうなずく。
「今年で最後」という覚悟を胸に戦うシーズン。次のステージへつなげるためにも、この大舞台で納得のいく結果をつかみにいく。(文・高木彩音)
