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思い出の大会&コースで今季2勝目を 蝉川泰果「優勝できたらまた上のレベルに」

蝉川泰果がプロ初優勝を挙げた思いでの地に戻ってきた。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2025年9月25日 07時25分

蝉川泰果が思い出の泉ヶ丘で今季2勝目を狙う
蝉川泰果が思い出の泉ヶ丘で今季2勝目を狙う (撮影:福田文平)

<パナソニックオープン 事前情報◇24日◇泉ヶ丘カントリークラブ(大阪府)◇6993ヤード・パー71>

ゴルフ人生の大きな転機となった2つの思い出が重なった。開幕を前に気持ちは自然と高まる。プロアマ大会を終えた蟬川泰果の言葉には、いつも以上に気合がこもっていた。

【写真】飛んで曲がらない! 蝉川泰果のパワフルスイング

「すごく思い出に残っています。今季2勝目を挙げたいと思っているけど、なかなか勝負どころで(優勝を)つかみ切れていない。ここで優勝できたら感慨深いし、また上のレベルに行けるんじゃないかな」

東北福祉大4年だった2022年大会で、史上6人目のアマチュア優勝を果たした。この大会は毎年開催コースが変わるサーキット方式を採用し、3年前の会場は地元兵庫の小野東洋GC。そしてプロ転向してフル参戦1年目の23年4月に「関西オープン」でプロ初優勝を飾ったが、その舞台となったのが今回と同じ大阪・堺市にある泉ヶ丘CCだった。

27ホールを有する思い出のコースは、2年前の関西オープンと今大会ではレイアウトが異なる。2年前のインコースが今回はアウトコースとなり、2年前は使用しなかった9ホールがインコースとなる。「同じだと思っていたけど新鮮な感じ。学生のころは国体予選で6~7月に来たことはあったけど、9月に来るのは初めて。それも新鮮です」と、さらに気合がみなぎる。

6月「BMW 日本ツアー選手権 森ビルカップ」で今季初優勝を飾り、アマで史上初の複数回Vを達成した22年「日本オープン」、23年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」と合わせて、史上最年少『24歳148日』で日本タイトル3冠を成し遂げた。その後は6試合でトップ10には5度も入っているが、2勝目には届いていない。

3週前の「ロピアフジサンケイクラシック」は最終日に一時は単独首位に立ちながら、自滅ともいえるミスでV逸の3位。「決勝ラウンドに伸ばし切れない強さが自分にはまだない」と猛省し、「パーオン率を上げること。パッティングも今より一つでも多く入れていくこと」を課して今大会に臨む。

今季のパーオン率は69.069%で46位。予選ラウンド(R)の平均ストロークは68.450(3位)だが、第3Rは69.000(23位)、最終Rは70.250(49位)とデータは雄弁に今季の“弱点”を物語る。

「今週はグリーン周りのラフも深いし、パーオンできて、パッティングがいい選手が上位にくると思う。今から練習しないと!」。何をやるべきか、何が足りないかは分かっている。『傾向と対策』をしっかりインプットして、ランクアップの今季2勝目を取りにいく。(文・臼杵孝志)

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