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日欧股にかける星野陸也は惜敗「勝ちたい気持ちが強くなった」 4月末から韓国、ベルギー、イタリア連戦も

単独2位で国内開幕戦を終えた星野陸也。今年は欧州を主戦場に飛躍を狙う。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2023年4月2日 08時43分

<東建ホームメイトカップ 最終日◇2日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7062ヤード・パー71>

リベンジは叶わなかった。昨年優勝争いの末3位に終わった星野陸也は、石川遼と並び首位タイから最終日をスタートさせた。前半3つ伸ばして単独首位で折り返したが、後半伸び悩んで「67」。首位と2打差のトータル18アンダーで4日間を終えた。

約2.5メートルの距離の“1ピン”パットに苦しんだ。「前半、後半3アンダーずつのイメージで20アンダーが目標でした。前半はいゴルフができたんですけど、後半はちょっとずつパッティングがズレていました」。難度の高い11番パー4でチップインバーディを奪い、続く12番パー5で後続を引き離しにかかるかと思われたが、2.5メートルを外してパー。そこから波に乗れなかった。

12番だけでなく、前半の3番、7番でも2.5メートルの距離を外している。「今日を振り返ると1ピンぐらいのパットを全然決められなかった。カップ回りの傾斜が読み切れていませんでした。そういう距離を決められないといいスコアにつながらない」と、開幕戦Vを逃した敗因を語った。

「今週勝てなかったので、次の試合では燃えてくる。勝ちたい気持ちが強くなりました」と意欲を見せる。今季の星野は超多忙だ。昨季賞金ランキング2位に入り、新設されたDPワールドツアー(欧州ツアー)の出場権を獲得。今年は日欧を股にかける。

QTランキングは29番目相当で、出場できる試合は限られている。それでも2月からは出場できる試合には積極的に飛び、すでにUAE(アラブ首長国連邦)、シンガポール、ケニアと渡った。UAEでの「ラアス・アル・ハイマ選手権」では上位争いを繰り広げて6位に入った。

目指すは国内では6年連続優勝、欧州ではシード&初優勝である。まずは欧州のリランキングで出場優先順位を上げることを視野に入れている。4月末からは「まだ出場できるか分かりませんが、次の欧州ツアーは韓国、イタリア、ベルギー…」と国名が並ぶ。

その前に大きなチャンスもある。4月下旬に日欧共同開催の「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」が茨城県のPGM石岡ゴルフ倶楽部で行われる。同ゴルフ場は、昨年星野が優勝した「平和PGM選手権」と同じ舞台だ。「得意コースでもあるので、優勝目指してがんばりたい」。世界への足掛かりとして石岡で暴れたい。(文・小高拓)

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