＜横浜ミナトChampionship ～Fujiki Centennial～　最終日◇6日◇横浜カントリークラブ（神奈川県）◇7231ヤード・パー71＞

国内男子ツアー新規大会の最終ラウンド。首位と2打差で出た中島啓太が6バーディ・1ボギーの「66」で逆転し、トータル13アンダーで今季2勝目を挙げた。

今季の中島は出場12試合でトップ10入り9回。そのうち優勝2回、2位が3回と抜群の安定感を誇る。そんな23歳が使うギア14本にほぼ変更はないが、唯一変えた1本が3番ウッドだった。

テーラーメイドの『ステルス2 プラス』から、『SIM2 MAX』に先週変更したという。その理由は、「14本で迷うクラブは1本もなかったんですが、その中で唯一気になるとしたら、3番ウッドでした」。

初めて出場した「全英オープン」から帰国後、「もう少し楽に3番ウッドを打ちたい」と思ったそうで、海外メジャーで得た経験を早速ギアに生かした。「家にあった、以前使っていたSIM2の3Wの相性が良くて、すこし調整してもらって使いました」。以前のクラブを引っ張り出しての使用となった。

3番ウッドのソールを見ると、鉛が2枚貼ってあるのが確認できるが、「あれは自分で貼って、あとはテーラーメイドのスタッフに（実際に打った）ボールを見てもらいながら、もう1枚貼りました」。ソールの後方からほんの少しトゥ寄りに1枚、さらにもう少しトゥ寄りに追加で1枚貼ってあるのが分かる。これは「ボールのつかまり過ぎを防ぐ」効果がある。

好相性の3番ウッドに変わり、気がかりは完全になくなった。“ラストピース”がはまった中島に死角はない。

【中島啓太のクラブセッティング】
1W：テーラーメイド ステルス2プラス（9°、ツアーAD CQ-6X）
3W：テーラーメイド SIM2 MAX（15°、ツアーAD XC-6X+）
3U：テーラーメイド ステルス2レスキュー（19°、ツアーAD プロトタイプX）
4,5I：テーラーメイド P7MC（プロジェクトX LS 6.0）
6～9I：テーラーメイド P7MB（プロジェクトX LS 6.0）
P,A,S,LW：テーラーメイド ミルドグラインド3（46°、52°、56°、60°）
PT：テーラーメイド TPリザーブ B11
BALL：テーラーメイド TP5