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“最幸”な一週間を終えた木下稜介 “あのとき”のような連続Vへ「自分に勝つことだけ」

全英オープンへの切符を掴んだ木下稜介が国内メジャー初戦に挑む。“あのとき”のように連続V達成なるか。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年6月6日 09時00分

<BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 事前情報◇5日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース (茨城県)◇7430ヤード・パー71>

前戦の「~全英の道~ミズノオープン」で3年ぶりとなる3勝目を挙げ、海外メジャー「全英オープン」への切符を獲得した木下稜介が、今季国内メジャー初戦に挑む。

手と手を取り合うシブコと笹生【写真】

栄冠を手にしたあとのオフウィークはうれしい意味で忙しい一週間となった。「1勝目よりたくさんの祝福やお花やお手紙や…メッセージなどたくさんいただいて。ちょっとバタバタした1週間でした(笑)」。たくさんの“おめでとう”をもらった木下は、仲のいい選手たちと美酒を味わったという。

「きのう、僕が優勝決まって最後に水をたくさんかけてくれた選手たちに感謝の気持ちも込めて10人ぐらいですかね、みんなで焼肉に行きました。そしたら、たまたま隣にいた片山晋呉さんがご馳走してくれて…すごくうれしい」と堀川未来夢らとともに行った店先にはベテランプロで大先輩の片山が隣席に。そして予想外の“ご褒美”をいただき、“最幸”な一週間となった。

そんな幸せな日々を過ごし、今週は気持ちを切り替えてメジャータイトルに挑む。開催コースの宍戸ヒルズCC西Cを火曜日に練習ラウンドし、大会前日はプロアマ戦に出場。名物ホールのひとつともいえる17番パー4は改修が行われ、グリーン右サイドの池にボールが吸い込まれ“やすい”変更が施されることとなり、さらにプレッシャーがかかるホールとなった。

その17番も含めて、ツアーでもっともタフなコースと評する選手も多いが、そんなコースの印象は「ラフが例年よりさらに短くなっているので、ハイスコアの戦いになるんじゃないかなっていう印象です。ただ、グリーンがやっぱり例年通りすごく速いので、ラフからのショットが大事になってくる」と伸ばし合いになることを予測し、気合を入れる。

21年大会でツアー初優勝を果たし、当時は次戦の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で連続Vを果たしている木下。「初優勝したときも1週間空いて、次の週も優勝できたので。今週もたまたま同じシチュエーションなんですけど、何かあるかもしれないです。 その辺の自分を信じてやりたいな」。木下はもちろん、そんな予感が漂うのも事実だ。

BMWとスポンサー契約を結ぶ木下にとって、今大会にはさまざまな思いが詰まっている。「初優勝のこの大会は人生が変わった1週間だったので。もちろん勝ちたい思いはホストプロでもあるので強い」と勝利への欲は強い。「コースが難しすぎるので、勝ちたいと思って勝てるほど甘いコースじゃない。とくにインコースの15番からは難しいホールが続く」と警戒心を持って攻略を図ることも忘れない。

「自分との戦い。自分に勝つことだけ」。そう自身に言い聞かせ、大会2勝目、2戦連続優勝を狙っていく。まずは初日、石川遼と蝉川泰果とのグルーピング。注目組で、スタートダッシュを切っていきたい。(文・高木彩音)

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