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初日“ダボダボ”からの生還 "モンスター”河本力「ムービングデーにスコアを動かしますよ」

大砲・河本力は意地の「65」。開幕戦の決勝ラウンドにコマを進めた。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2023年4月1日 08時30分

<東建ホームメイトカップ 2日目◇31日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7062ヤード・パー71>

ドライバーの平均飛距離320ヤード以上で昨季、史上4人目のルーキーイヤー2勝以上を挙げた“モンスター”の河本力。将来の海外ツアー挑戦のステップとして今季は国内賞金王を目指している。開幕戦では初日「71」の81位タイと出遅れたが、この日は7バーディ・1ボギーの「65」で回り、20位タイに浮上した。

「とりあえず予選通ったっていうのはすごくよかった」と安堵の表情を浮かべる。今オフは国内でウェイトトレーニングに重点を置き、総合的なゴルフ力を上げるために時間を費やした。平均320ヤードのドライバーショットに磨きをかけただけでなく、ショットの精度やショートゲームの向上にも努めた。「いい準備ができて、自分の出来も順調」と乗り込んできたが、初日は“想定外”の出遅れとなってしまった。

初日のスタートホールの10番で幸先よくバーディとしたが、11番、12番と連続してティショットのミスとグリーン上での3パットで連続ダブルボギーを喫した。その後は焦らず、気持ちを切らさずにプレーを続けて4番パー5でイーグルを奪うなどイーブンパーに戻して終えた。

「普通にやれば絶対にいける」。強い信念を持って臨んだ2日目に見事な巻き返しを見せた。「今週、もし予選落ちしたらショックというか、自分のやってきたことに自信を失う。いい準備ができたと思っているので、その自信がどっかにいっちゃうので、予選を通れてよかった」と、オフの取り組みを確信に返るためにも、予選落ちだけは絶対に避けたかった。

ビッグスコアを出しても反省点はつきない。最終18番では12メートルのバーディパットをねじ込むなど、パッティングの状態はいいが、ボギーとした7番を悔やむ。「1メートルのパーパットを外したもったいないボギー。もっと上にいくためにはその辺はまだ突き詰めていかないといけない」と高い意識を持つ。

残りの36ホールは予選落ちを気にする必要はない。首位との差は10打あるが「優勝もまだゼロではないと思っている。最終日につなげることが大事」とまだまだ頂点を見つめる。「首位と5打差以内にいたいので、ムービングデーに文字通り、大きく動かしたい気持ちは強いです」。昨年からさらに成長したモンスターがまくり態勢に入った。(文・小高拓)

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