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能登支援に総額1800万円超 女子プロも奔走…男子新規大会で広がるチャリティの輪

国内男子ツアー「リシャール・ミル チャリティトーナメント」で広がったチャリティの輪。被災地支援に総額1800万円以上が集まった。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2025年8月8日 07時30分

青木瀬令奈ら女子プロ達も男子ツアーに尽力した
青木瀬令奈ら女子プロ達も男子ツアーに尽力した (撮影:ALBA)

<リシャール・ミル チャリティトーナメント 最終日◇3日◇能登カントリークラブ(石川県)◇7142ヤード・パー72>

国内男子ツアーの新規大会「リシャール・ミル チャリティトーナメント」は、池村寛世の3年ぶりの優勝で幕を閉じた。本大会は、令和6年能登半島地震・豪雨の被災地支援やジュニアゴルファーの育成を目的に開催され、会場ではさまざまなチャリティ活動が行われた。寄付金は総額1800万円以上となり、石川県などに贈られた。

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国内男子ツアーの競技が石川県で開催されたのは、2016年の「ISPSハンダグローバルカップ」以来9年ぶり。主催のリシャール・ミル ジャパンは、能登半島支援の一環として開催地に石川県を選定し、より多くの人に観戦してもらうため入場料を無料とした。地元ジュニアを招いたレッスン会や観戦ツアー、ギャラリープラザでは地元の宝達志水町商工会や輪島朝市組合が出店し賑わいを見せた。さらに、世界的に人気のDJ KAORIさんによる大音量のBGMが大会の雰囲気を盛り上げた。

他のトーナメントとは一線を画す多彩なイベントも実施された。通常の指定練習日には、女子ツアーがオープンウィークだったこともあり、女子プロの青木瀬令奈、菅沼菜々、政田夢乃らを招待。男子・女子それぞれ16名のプロが参加する「リシャール・ミル チャリティペアマッチ2025」を2日間にわたり開催した。初日はプロアマ大会も兼ねていたため無観客で行われたが、2日目は観客を入れて開催され、女子プロファンを中心に1,200名を超えるギャラリーが来場した。

このペアマッチは2021年から不定期にチャリティを目的として行われており、今回はレギュラーツアーと同時開催となった。決勝日には、バーディ・イーグル1つにつき1万円が寄付され、合計125万円がリシャール・ミル ジャパン財団(RM財団)を通じて石川県に寄贈された。

また、29日に行われたプロアマ大会の表彰式ではチャリティオークションも実施。金額は非公表ながら、落札額の一部が18番ホールに設定された「ツアーホール賞」の賞金1,600万円に充てられた。

さらに、ギャラリー向けの「ホールインワンチャレンジ」やVIPエリア、コース内に設置された多数の募金箱を通じて、合計180万4,062円が集まり、RM財団からは認定NPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」と「カタリバ」にそれぞれ500万円が寄贈された。

石川県のゴルフファンに男子プロのパワーと技を披露すると同時に、チャリティ一色の1週間となった。

同社と契約する宮里優作は「ゴルフのトーナメントでチャリティの場を作っていただきありがたいです。プロゴルファーとして、最もやるべきことのひとつだと思います」と語った。本戦では予選落ちとなったが、週末はジュニアイベントなどにも積極的に参加した。

石川県で初めてツアー競技を戦った石川遼は、4日間を終えて「ツアーの一員としてこの地に来て、自分たちのプレーを見ていただけることで、少しでも支えになれるなら、その一員になれたことをありがたく思います」と語った。

出場選手だけでなく、同社と契約する女子プロの青木瀬令奈と成田美寿々もペアマッチに出場。さらに本戦中はジュニアイベントやテレビ中継のリポーターなど裏方としても1週間を過ごした。

特に青木は、プロデューサー的な立場で尽力。「1番のメインはペアマッチの女子プロ担当」として、選手への声がけや要望の取りまとめ、プロアマ大会の賞品に関する協賛依頼などにも尽力した。酷暑対策として、コース内の氷やクラブハウス内のアイス設置など、選手目線での細やかな対応も行った。

本戦が始まると、第一組のスタートを見送り、上がってくる選手を迎えるなどのサポートも。ジュニアイベントではロープ内での観戦や解説を通して未来のプロゴルファーたちと交流し、丸1日ゴルフ場で汗を流した。

「普段、男子と女子が一緒にプレーする機会はなかなかありません。ペアマッチが大成功に終わってよかったです。女子プロの熱烈なファンが全国から来てくださり、地元の活性化にもつながったと思います。こういったイベントを作れてよかったですし、リシャールさんに感謝です。DJ KAORIさんによる盛り上げや、女子ツアーにはない要素もあり、ノウハウも吸収できました」と、大会の成功に感謝の言葉を述べた。

プロゴルファーとしても多くの学びもあった。「私はゴルフをするのも見るのも好きなんだと改めて思いました。後半戦に向けて何かひとつでも学んで帰ろうと思っていて、自分が悩んでいる部分を重点的に観察しました」。男子プロのスピード感、使用クラブ、風向きに対する球筋など、さまざまな点を学ぶことができ、「シンプルに楽しかった」と語り、今週から始まる後半戦に向けて、自らの“お土産”として持ち帰った。(文・小高拓)

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