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“多度おろし”が吹き荒れる!安定感を見せた重永亜斗夢と進化した石川遼が激突した最終日【ツアーの深層】

“多度おろし”が吹き荒れる!安定感を見せた重永亜斗夢と進化した石川遼が激突した最終日【ツアーの深層】

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2018年4月17日 17時29分

最終日は2バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの2オーバーとスコアを落としたが、優勝争いに加え、石川、片山晋呉のビッグネーム2人とのラウンドにも負けない安定感を見せた。「普段どおりにプレーしていたのかなと思います。彼の長所の、腹をくくってガンと打てる思い切りの良さが感じられたので、あれを続けていけば、勝つチャンスが増えてくると思います」。

重永自身は、単独首位に立った2日目に「今年から、ドローを打ちたいのに、フェード気味になってしまっていて、気持ちが悪い」とショットの不調を語ったが、最終ラウンドではもち球のドローが活躍。「17番のティショットなんかは完璧でしたね。左からのフォローに対してしっかりドローを打てていましたし、セカンドショットも、ドローを打って風とぶつけて止めていたので。2オンして、両方ともいいショットに見えました」と17番ではイーグル逃しのバーディを奪った。

■去年の秋から圧倒的な進化を見せた石川遼

一方で、重永と優勝争いを繰り広げた石川には、昨年10月の国内復帰時からの変化が見られた。「去年の秋ごろのようなミスは、今回ほとんどない。今までだったらミスしているような、17番のティショットでも完璧に打っていました。去年は、クラブが常に体の前にあるように素振りをしていたんですが、今年はヘッドを一度自分の後ろに外すような仕草をして、そこからシャフトのねじり戻しを使いながら戻す動きになっていると感じます。本人の理想にはまだ達していないと思いますが、今後、ほとんどの優勝争いに絡んでくると思います」と、今後の可能性を語る。

■20代の活躍が期待できる18年シーズン

29歳の重永、26歳の石川に加え、20代の若手選手の活躍が見られた開幕戦。とくに活躍が期待できる選手として田島が挙げたのが、10位タイに入った小鯛竜也、5位タイの永野竜太郎だ。「永野選手もいいプレーをしていましたし、重永選手の活躍で刺激も受けたのではないでしょうか。星野陸也なども含め、20代がいい活躍をしていました。彼らは、ある程度海外でも戦えるミニマムな飛距離を持っているので、これからの日本ツアーを引っ張っていくと思います」。
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