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塚田よおすけが“770件”の祝福の中で胸に響いた父の言葉 2週連続Vへ「新たな気持ちで」

9年ぶりの復活Vを挙げた塚田よおすけ。祝福ラッシュにうれしい悲鳴を上げながら高知に入った。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年11月26日 17時22分

塚田よおすけ、自身のイラストが描かれたシールと共にパシャリ
塚田よおすけ、自身のイラストが描かれたシールと共にパシャリ (撮影:上山敬太)

<カシオワールドオープン 事前情報◇26日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7375ヤード・パー72>

先週の国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」で9年ぶりとなるツアー通算2勝目を飾った塚田よおすけ。優勝後には驚くほど多くの祝福メッセージが届いたという。「すごかったですね。770件ぐらい。意外と友達いるんだなって思った」と笑顔で明かし、報道陣の笑いを誘った。

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多くのお祝いの中でも、とくに胸が熱くなったのは父親からの連絡だった。「何回か親父は死にそうになったんですけどね。俺のいい結果を見るために、『生きていてよかった』というのもそうだし、『子どもが生まれて生きていてよかったな』とか『病気乗り越えてよかった』というのがあったので、そういう部分でも恩返しができた。こういう恩返しは何回やってもいいなって改めて思いました」。これからも何度でも恩返しを重ねていきたい。

さらに、この優勝の裏には塚田が指導を受ける女子プロゴルファーの飯島茜、プライベートで仲のいい佐藤大平の存在も大きかった。予選落ちを喫した11月の「ACNチャンピオンシップ」で後輩の佐藤に頭を下げてアドバイスを求めたという。「茜に教えてもらっていることにプラスアルファ」で佐藤の助言を取り入れたことで、フェースの向き、ボールに対してのクラブの入れ方などが修正され、プレーは劇的に変化した。

「(二人の)いいとこ取りして、そこから劇的に、(今まで)なんだったんだって思うぐらい変わって結果に繋がった。ゴルフって個人スポーツだけど、一人だと何もできない。キャディさん、トレーナーさん、ツアーレップの人がいたり。そういう中で我々の職業って成り立っていると思うし、その後ろにファンやいろんな人がいて、いいところを見せられたりするところがある。改めて人に恵まれているなと思いました」

今季は思うような成績を残せず、優勝前までは賞金ランキング70位とシード圏外にいた。それでも多くの支えに助けられ、勝利を手にし、来季のフルシード権を獲得。届いた連絡の数々、父の言葉、そしてプレーの質を高めてくれた二人の存在に、改めて感謝の気持ちが溢れた。

そして今週は、2週連続優勝がかかる。「新たな気持ちでじゃないけど、天狗にならないように初心に帰って、また1から階段を上がればいいなと思う。ずっと苦しい時期が多かったから、天狗になりたいと思うけど、俺の性に合わないので、今週は今週で1からやっていければいいかな。その先に、結果がついてくれればいい」。自身のスタイルを貫いて、結果よりも目の前の一打に集中していく。(文・高木彩音)

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