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米国からの刺客が宮崎上陸 ダンラップ&シプリー、難関フェニックス攻略へ「絶対優勝したい」

米ツアーからの刺客。優勝候補のニック・ダンラップとニール・シプリーってどんな選手?

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2025年11月19日 18時35分

新進気鋭の若手、ニック・ダンラップ。押しも押されもせぬ優勝候補のひとりだ
新進気鋭の若手、ニック・ダンラップ。押しも押されもせぬ優勝候補のひとりだ (撮影:米山聡明)

<ダンロップフェニックス 事前情報◇19日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7117ヤード・パー70>

今年もフェニックスには実力派の海外招待選手が参戦する。21歳のニック・ダンラップ(米国)は昨年1月に米ツアーでアマチュア優勝を果たしてプロ転向。7月には史上初の同一シーズン、プロ、アマVを果たした。24歳のニール・シプリー(米国)は今季コーン・フェリーツアーで2勝。ポイントランキング4位で来季の米ツアー昇格を決めている。いずれも若手の注目株だけに今週のプレーぶりに注目したい。

【写真】リラックスムードで調整する松山英樹

月曜、火曜に各9ホール、そしてこの日のプロアマで18ホールと計2ラウンドを回ったダンラップは「チャレンジングで素晴らしいコース。グリーンの状態がすごくいいので、パッティングをたくさん決めたいね」。昨年の優勝スコア、その後のコース改造を踏まえて、目標スコアを1日3~4アンダーに設定している。

今季は昨シーズンほどの結果を残せていなかったが、2週前の「ワールドワイド・テクノロジー選手権」では8位と復調気配。「ずっと1Wが良くなかったが、修正して良くなってきた。それが結果に繋がったと思う」と手応えを得て、宮崎にやって来た。

今回はガールフレンドとともに来日。「彼女は『進撃の巨人』が好きなので日田市(大分)にあるミュージアムに行く予定。『ショッピングがしたい』と言っているので、東京にも数日滞在するよ」。初来日だが、デートプランもしっかり整えてきたようだ。

一方のシプリーも「おまかせで寿司を食べたよ。全部が初めての魚でそれぞれ違う味がしておいしかったし、楽しかった」と初めての日本を楽しんでいる様子。「新しい文化に触れることは視野が広がる。世界は広いなって感じるよ」と続けた。

今季は平田憲聖もプレーしたコーン・フェリーツアーで活躍。「自分自身を学べたし、プロとしての自覚も生まれた。2勝して米ツアーに昇格できたし、いいシーズンになったと思う」。ともに昇格を勝ち取った平田については「友達になって、コース外でも何度か時間を過ごした。彼はアイアンが正確でパッティングもうまい。米ツアーでも活躍する選手だと思う」と話した。

今季の平均飛距離はコーン・フェリーツアー36位の315.8ヤード。日米で条件が違うため単純に比較することはできないが、日本ツアーでは2位に相当する飛ばし屋だ。それでも、改造されたフェニックスを手強く感じている。「昨年はパー5だったという4番は長いホール。標高が高くないし、気温も低いので、5I~7Iを打たされることが多い。自分が飛んでいるとは感じないね」と真剣な表情で話した。

セベ・バレステロス(スペイン)、ラリー・マイズ(米国)ら歴代優勝者の名前を挙げ、「彼らが宮崎まで来てプレーし、優勝したという事実は素晴らしいことだし、大会の格を上げている。ボクも長いフライトで宮崎まで来たので絶対に優勝したい」。シプリーも今大会の歴史に名を刻むつもりだ。(文・田中宏治)

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