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”日本一曲がらない男”から陥落した稲森佑貴 PO負けも「初心回帰」で得た確かな手応え

フェアウェイキープ率9季連続1位を守ったが、昨季陥落した稲森佑貴。プレーオフで敗れたが初心回帰のオフの取り組みに成果を感じた

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2026年4月12日 18時36分

プレーオフで負けた稲森佑貴。その表情は清々しかった
プレーオフで負けた稲森佑貴。その表情は清々しかった (撮影:米山聡明)

<東建ホームメイトカップ 最終日◇12日◇東建多度カントリークラブ・名古屋 (三重県)◇7090ヤード・パー71>

石坂友宏との2ホールに及ぶプレーオフ。最後はパーパットがカップをくるりと回り、稲森佑貴は決め切れずに惜敗した。それでも、18番グリーンを後にした表情はどこか清々しかった。

【写真】新婚プロのうれしい初勝利

「正直、このコースは苦手だったので…」。国内開幕戦でここまで戦えるとは、自身でも想像していなかった。首位と5打差で出た最終ラウンド、とりわけ上がり2ホールは圧巻だった。

17番パー5。5番ウッドで放った225ヤードのセカンドはグリーンに着弾し、あと少しでアルバトロスというスーパーショットに。楽々イーグルを奪い、この時点で首位タイに浮上した。続く18番もバーディ締めで「65」。熱いガッツポーズを見せ、ホールアウトした時点では単独首位だった。

石坂が1つ伸ばして勝負はプレーオフへ。舞台となった18番パー4は強いフォローが吹くコンディション。ティショットは風に乗れば左サイドの池まで届くリスクがあった。最終組のマイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)はこの池につかまり、プレーオフ進出を逃した。

ティショットで池を避けた稲森だが、2ホールともセカンドはグリーンをオーバー。硬いグリーンに加え、フォローの風となれば、ボールを止めるのは至難の業。1ホール目は奥からの絶妙なアプローチでしのいだが、2ホール目はこらえきれずボギー。勝負はそこで決した。

「負けたことは僕のゴルフの実力不足。もちろん悔しいですが、ちょっと自信がつきました」。今週は強風の影響で上位陣も伸び悩むなか、6アンダーをマーク。「しぶとくやれた」ことは大きな収穫だった。

昨年は“稲森賞”とも言えるフェアウェイキープ率1位の座から陥落。9季連続という大記録が途絶えた。「去年の結果は不甲斐なさ過ぎた。フェアウェイキープ(率1位)も取られてしまった」。オフは原点に立ち返り、自身のゴルフを見つめ直した。

シードを獲得した頃に取り組んでいた基礎練習を繰り返し、初心に回帰。自信に満ちていた頃のドライバーショットの感覚が徐々に戻りつつあり、「イメージ通りに飛ばすことができた」と手応えを口にする。初日のフェアウェイキープ率は1位、最終日も85.714%で2位。ラフに外れた場面もバウンドによるもので、「全然悪いショットではないです」とうなずいた。

「この経験は無駄ではないので、次につなげたい」。2023年「ACNチャンピオンシップ」以来となる勝利には届かなかったが、確かな手応えをつかんだ一戦となった。今年もフェアウェイから勝利へとつながる一打を積み重ねていく。(文・齊藤啓介)

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