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晴天で中断なしの日本オープン初日、なぜ日没順延に?「今年は特にハードに作っている」

晴天で中断なしの日本オープン初日、なぜ日没順延に?「今年は特にハードに作っている」

配信日時:2022年10月21日 06時43分

一番の問題は10月の日照時間だ。明るくなってから暗くなるまでが短いため、120名に余裕を持ってホールアウトさせることはそもそも難しい。大会のタイムパーを見ると、アウトの9ホールは2時間12分、インの9ホールは2時間13分に設定されている。時間通りに最終組がホールアウトしたとしても、その時間は日没の7分前の17時13分で、まったく余裕はない。トラブルや中断があれば、日没サスペンデッドは避けられない状況なのだ。

解決策はないのだろうか。ひとつは開催時期をずらすこと。「私と山中専務理事でこれをどうにか解決しようと話し合ってきて、日照時間の長い時期にやらない限りはどうしようもないだろうと。日本女子オープンは日程がパンパンで動かせない。男子に関しては将来的には日程を動かしたいと思っている」と戸張氏は明かす。

また、日没より早くと考えるのであれば、7時5分のトップスタートを早めることはできないのだろうか。山中専務理事は「グリーンを刈ったリ、ピンを切ったり、選手をスタートさせる前にコース管理に時間がかかる。暗くてもできる作業と明るくならないとできない作業があり、7時5分がギリギリだろうなということで、ティタイムを設定させていただきました」と話す。

もちろん、日照時間に対して出場人数が多いことが、そもそもの問題ではある。「一度増やした人数を減らすことは、選手たちの意向とかを含めて事情を聞いてやっていかないといけないが、選択肢の1つではある」と戸張氏。男子に関しては将来的に出場人数を減らすことも視野に入れている。

JGAとしても対策は実施している。「競技委員の人数を多くして、プレーの進行を見ながら、早め早めの対処をしてスムーズに運営できるように努めている」と山中専務理事。それでも実際は、日没を過ぎてもホールアウトできなかった。「今年は特に女子も男子も従来のオープン競技にふさわしいコースセッティングにしようと比較的ハードに作っていますので、プレーの時間が少し遅くなったのも事実です」と、進行と難易度とのジレンマを戸張氏は感じている。

「スタートのときに各選手に少し早めにプレーしてくださいと、ホール間の距離が長くて選手につらい思いをさせているのですが、なるべく移動の時にスピードを上げてくれませんかとお願いしようと思っています」。第2ラウンドを日没前に全員ホールアウトさせるにはもう、選手一人一人にプレースピードを上げてもらうしかない。

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