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「泣く準備はできている」「泣かせてあげるよ」 稲森佑貴がキャディを“男泣き”させる今季2勝目

「泣く準備はできている」「泣かせてあげるよ」 稲森佑貴がキャディを“男泣き”させる今季2勝目

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2022年6月26日 16時54分

稲森佑貴、同い年の芳賀キャディと二人三脚で栄冠をつかんだ
稲森佑貴、同い年の芳賀キャディと二人三脚で栄冠をつかんだ (撮影:岩本芳弘)
JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 最終日◇26日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>

伸ばし合いの大混戦を制したのは稲森佑貴だった。首位と1打差の2位で出た稲森は、8バーディ・1ボギーの「65」をマークして、トータル23アンダーで逆転。今季2勝目、通算4勝目を挙げた。ウィニングパットを沈めると、稲森よりも先に芳賀和希キャディが喜び、涙を流した。溢れ出す涙を抑える芳賀キャディの肩を、包み込むように抱き寄せた稲森の姿が印象的だった。

涙を流す芳賀キャディを抱き寄せる稲森佑貴【写真】

未勝利の相棒の期待に応える今季2勝目でもあった。17番パー3でティショットを80センチに寄せてバーディを奪った稲森はトータル22アンダーとし、一つ前の組で回る首位の大西魁斗に並んだ。18番パー4のティショットは“定位置”のフェアウェイをキープ。優勝争いも佳境の中、稲森は芳賀キャディの異変に気が付いた。

18番の2打目地点に向かう稲森は、「カズキはいつもハイテンションなのに、急に静かになっていたので『どうした、静かっ』て声をかけたんです」。稲森と同い年の芳賀キャディは日頃から元気いっぱいで、ラウンド中はどのキャディよりも大きな声で選手を盛り上げるキャラである。そんな芳賀キャディは沈黙ののち、稲森に告げた。「泣く準備はできている」。

プロを目指して研修生をしていた芳賀キャディは、5年ほど前からツアーで帯同キャディをするようになり、昨年から本格的にプロキャディに転身。男子では杉山知靖、女子では石井理緒らを担いできたが、まだ優勝に貢献したことがなかった。

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