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今平周吾は勝負の流れを読んでツアー6年ぶりの2週連続V 「これを決めないと決められると思っていた」

今平周吾は勝負の流れを読んでツアー6年ぶりの2週連続V 「これを決めないと決められると思っていた」

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2022年5月22日 18時30分

18番ホールの繰り返しで行われたプレーオフ1ホール目は、今平の読み通り、セカンドショットをグリーン右のバンカーに入れた近藤と大槻に対して、今平はピンの左5メートルのバーディチャンス。「これを決めれば優勝できると思っていた」。そのウィニングパットはカップ左を通過して決着はつかず。大槻は1.2メートルのパーパットを右に外して脱落、パーセーブした近藤と2ホール目に進んだ。

近藤のティショットはフェアウェイをとらえ、今平のティショットは左のラフへ。セカンドショットを先に打ったのは近藤。「近藤さんがフェアウェイから良いショットを打って、セカンド地点からはボールが見えなくて、どのくらいについたのかわからなかった。でもギャラリーの歓声が上がって2メートルくらいについたのかなと思った」。サドンデス方式のプレーオフ。近藤よりも内側を目指して打った今平のラフからのセカンドショットは「5メートルくらい残ってしまった」。

ここで今平は勝負の流れを読む。相手はきょう合計11個のバーディを沈めた近藤。「これを決めないとバーディを決められると思っていたので、あのバーディパットは狙って打ちましたね」と、近藤の前で先にバーディを決めて見せた。近藤の3.5メートルのバーディパットはカップの右を抜けて勝負あり。2016年の谷原秀人以来となる2週連続優勝を達成した。

プレーオフで敗れた近藤はこう振り返る。「最後は勝負の流れというか、もう少し入れなきゃいけない状況じゃなく打ちたかった。追い込まれているというか、ああいう状況ではなく打ちたいと思った。周吾のあのパットがすごいなという感じ。最後はちょっとフックだなと思って打ったんだけど、やっぱり『入れなきゃいけない』が強く出た。ちょっとパンチが入った」。近藤のバーディパットはカップの右を通過。今平が先に入れていなければ、優勝カップを掲げていたのは近藤だったかもしれない。

先週の優勝で今年の「全英オープン」の出場権をつかんだ今平。そしてあすは「全米オープン」出場をかけて、千葉県のカレドニアン・ゴルフクラブで行われる36ホールの最終予選会に出場する。この勢いに乗って「全米オープンの切符も獲りたい」と静かに意気込む今平だが、今週の「全米プロゴルフ選手権」に出場できなかったことはどう思っているのか?

「世界ランキングをかなり落としているので、出られなくて悔しいといよりは、普通に試合を見ているのは楽しいですね」と、全米プロの再放送を楽しんでいる様子だ。この優勝で世界ランキングも109位から80位台にまで上がる見込みだ。

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