宮里優作「セーターを着る」、岩田寛「いい位置にいれば」　43歳を追う二人の40代

＜ゴルフ日本シリーズJTカップ　3日目◇4日◇東京よみうりカントリークラブ（東京都）◇7023ヤード・パー70＞

単独首位に立った43歳の谷原秀人。3打差3位に宮里優作、4打差4位タイに岩田寛と、東北福祉大の2学年後輩の二人も絶好の位置から追いかける。出場30人中18人が20代というなか、40代のベテランが元気だ。

最終組で回った宮里＆谷原　最後はグータッチ【写真】

12月とは思えない温暖な一日。2戦前から長尺パターを投入し、「66」、「65」の連日となる好スコアによって単独首位で週末を迎えた宮里は、半袖でプレーするほど。「天気が良くて、体が思った以上にキレてしまっていて…。アドレナリンもあるんでしょうけど、振り遅れみたいに右に行くショットが多かったです」。6番パー5でバーディ先行としたが、ショットのミスもあって7番から4連続ボギー。「12番から気が付いて、5割ぐらいの力で打つようにしたら安定しだした」。15番、18番とバーディを取り返して最終組に滑り込んだ。

最終戦でここまで暖かくなることは珍しい。「もうちょっと寒くなってくれればちょうどいいですけど、ついに半袖になってしまいました（笑）。（気温に）アジャストできなかったのが悔しいですね。最後のバーディは報われました。あすはセーターを着てがんばります」。名物18番パー3では、1メートルの距離ながらカップ1.5個ぶん右に曲がるライン。しっかりと読み切って沈めた。

「今週はショットの調子がよくなくて、ボロが出ちゃいました」と振り返り、「いいですよ、谷（原）さん。安定しているし。あすは谷さんの（優勝）見届け人です」と笑って話した。それでも日が沈むまで練習場でボールを打つ姿からは、あきらめは感じられない。