今まではショートパットは方向性を重視していたが、御殿場に入ってからはどんな距離でも30〜40センチオーバーで打つ練習を開始した。「ショートパットもタッチが大事。タッチを意識すると入るラインも見えてきます。タッチが合っているとストロークを意識しなくても、方向性がよくなるんです」。練習ではジャストタッチもNGにして、30〜40センチオーバーだけをOKとシビア。試合中はジャストタッチインも50センチオーバーもOKだが、基本的には練習と同じように30〜40センチオーバーのルールを守った。
勝負には負けたが、谷原や金谷を30ヤード以上アウトドライブしたり、長いホールでもショートアイアンで打てる能力は、あらためて大器の片りんを見せつけた。同郷・広島で東北福祉大の先輩でもある谷原秀人の優勝するゴルフを間近で見て、「自分がやらなきゃいけないことが見つかった気がします」。次のチャンスに向けて新たな準備に入る。(文・小高拓)