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稲森佑貴、因縁の戦い 北海道の思い出は『プロ人生で唯一のOB』

稲森佑貴、因縁の戦い 北海道の思い出は『プロ人生で唯一のOB』

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2021年8月21日 17時12分

“日本一曲がらない男”稲森佑貴 卓越したショット精度で首位戦線に浮上
“日本一曲がらない男”稲森佑貴 卓越したショット精度で首位戦線に浮上 (撮影:佐々木啓)
長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 3日目◇21日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178ヤード・パー72>

2015年からフェアウェイキープ率部門でトップを維持。日本で一番曲がらない男による“因縁の戦い”がひっそりと幕を開けていた。

ラフに入るとこんな大捜索をする羽目に【写真】

稲森佑貴にとって、「嫌いじゃないけど、得意じゃない」というザ・ノースCC。フェアウェイが広く、距離の長いホールも多くて比較的グリーンもボールが止まる。飛ばし屋向きで伸ばし合いの展開。稲森にとって油断できないホールが続く。「僕は飛ばし屋ではないので、長めの番手を握るからその精度も問われる。無理にバーディを狙うとボギーが出るので、18ホール全部パーでいいと思っている」。手堅いプレーでチャンスを着実に拾っていった。

6バーディ・ノーボギーの「66」をマークして、トータル13アンダー・3位に急浮上。その中でも、“因縁”がある13番パー5が大きかった。2015年、プロトーナメントで唯一OBを打ったホールだ。

ティショットの右サイドがOBゾーンの、565ヤードのパー5。ティに立つと、6年前の記憶が思い返される。「緊張ですね、たぶん。ジャンボさんと回っていたので(笑)」。当時20歳だった稲森のティショットは右に逃げて、そのままOB。林も池ポチャも経験しているが、プロの試合でのドライバーOBは、今のところこれだけだ。以降、ここは「死んでも右に行かない、チーピンOK、左のラフはOK」と心に決めているホール。「ここのロングは全ホール刻みで、3打目勝負だと思っている」と、今日も“しっかり”左ラフからの2打目を刻み、3打目で2メートルにオン。これを沈めてこの日奪った6バーディの1つとした。

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