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素顔は“意外と古風でかわいいヤツ” 木下稜介、名コーチとの2年の歩み

素顔は“意外と古風でかわいいヤツ” 木下稜介、名コーチとの2年の歩み

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2021年6月27日 16時26分

2連勝を果たした木下稜介 キャディの奥嶋誠昭コーチ(左)がその強さを語る
2連勝を果たした木下稜介 キャディの奥嶋誠昭コーチ(左)がその強さを語る (撮影:上山敬太)
ダンロップスリクソン福島オープン 最終日◇27日◇グランディ那須白河GC(福島県)◇6961ヤード・パー72>

決めれば優勝のバーディパット。打つ前に大きく息をついた木下稜介を思い出すと、笑みがこぼれる。「緊張してないフリをするけど、出ちゃってましたね(笑)。かわいいヤツです」と、ポーカーフェイスの向こう側もお見通しの奥嶋誠昭コーチ。しかし、そんな関係性を築くまでに2年近くかかった。

誇らしげにカップを掲げる木下稜介【大会フォト】

「日本ゴルフツアー選手権」でツアー8年目にして初優勝を飾ったあと、2勝目はわずか3週間後にやってきた。初Vからの連勝は日本人選手として史上初。この躍進の影には、おととしから木下を見始めた奥嶋コーチの存在が大きい。

奥嶋コーチといえば、女子では稲見萌寧を指導する名コーチ。今週はキャディとして帯同し、初優勝から気が緩むことなく進む木下を見て、2勝目も遠くないとは思っていた。「ショットの精度が本当に上がった。今日見ていても、まあピンにスジっていく。スコアはショットなんだと改めて思いました」と、最終日10バーディ・ノーボギーという圧巻のプレーを見届けた。

木下が知人の紹介で奥嶋コーチの門を叩いたのは、2019年のなかば。「最初のころは、あんまり信用していなかったと思います。調子がわるいとポッと連絡がきて、必要がなくなるとこない。そういうやつなんです」。当初はコロナ禍で対面での練習ができず、昨年も会えたのは5回ほど。本格的に始動できたのは今年からだった。

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