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「試打会だから毎日違う」 片山晋呉の初日は『SIM』で2日目は『G400 LST』

「試打会だから毎日違う」 片山晋呉の初日は『SIM』で2日目は『G400 LST』

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2020年7月11日 15時00分

片山はスイング改造の経緯について、「僕はプロになって25年目くらいですけど、こんなに変えたのは初めて、というくらい全然違うことをやっていますね。PGAツアーでプレーしている選手の足の使い方のデータを見せてもらったら、自分とあまりにも違いすぎた。僕のは足が使えていなくてもったいないというデータだった。どうやったら地面反力の数字が上がるのかというのを考えて、新しいのを取り入れなきゃいけないと思って始めたんです。それに僕は同じことがずっとできない。新しいことのほうが練習できるし取り入れられる」と語る。

片山がスイング改造に着手し始めたのは、昨年の2月。最初からうまくいったわけではない。「僕は20年以上プロでやってきて、年間でOBを平均3発くらいしか打っていないのに、1日3発とか出るようになった。それでも変えようと思ったんです。やり始めて1年半。だいぶ弾道と自分の感覚が合ってきた。試すのには最高の2日間でしたね」。痛みを伴った時期を乗り越え、ようやく形になってきている。

一番変わったのは足の使い方だ。もともと片山は「体が小さくても距離を出さないといけないので、揺すって揺すってという感じ」で左右への体重移動を大きく使っていた。「一番意識しているときは、バックスイングで9:1の右足体重だった。それがPGAツアーの選手たちのデータでは、6:4か5.5:4.5という数字を見せられた。今はできるだけスタンスの幅の中で回転させるほうが飛んで曲がらない。それがデータで証明された」と自身のYouTube『片山晋呉チャンネル』で解説している。

スイング改造の成果は、ドライバーの飛距離ではなく意外にもパー3で感じている。「若い選手とパー3を回ったときに、番手が一緒か僕のほうがちょっといくときもある。だいぶ飛距離が出てきたなっていう感触はありますね」。これには倉本も同意する。「ティアップしているものって年齢がいって力がなくなっても打てるんですね。でも地面から打つロフトの少ないクラブの方が距離は落ちてくる。そこが伸ばせるっていうのはかなりいい方向に動いているのかな。私も65歳にもなるとすぐわかりますよね」。

片山も切り返す。「そういえば10年前に(倉本)先輩と話をしたときに『3番ウッドが上がらなくなったら気をつけろ』って言われていたんです。それがずっと頭にあって意識していますね」。

実は片山の3番ウッドは「去年の4月くらいにゴルフパートナーで6800円くらいで買いました。それをリシャフトして使っている」という。契約フリーとなって量販店だけでなく、中古ショップにも足を運んで「状態が良い古くていいもの」を探しているというから驚きだ。

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