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感覚を狂わせた“マイナス4度” 寒さの影響はどれほど?

感覚を狂わせた“マイナス4度” 寒さの影響はどれほど?

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2019年12月7日 07時15分

<ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目◇6日◇東京よみうりカントリークラブ(東京都)◇7023ヤード・パー70>

出場30人中、アンダーパーは11人。18ホール合計のボギー以上の数を見てみれば、初日から約1.4倍の108個。対パー数(平均ストローク数からホールの基準ストローク数を引いたもの)は初日の「-0.833」から「+0.967」と難易度が増した。初日よりも風が強まったものの、この日の風速は2.5m/秒。選手たちを苦労させたのはなんだったのか。

歩くときは完全防備【写真】

初日とガラリと変わったのが、選手たちの装い。初日は日が差し、気温も13度と半袖でラウンドする選手の姿もちらほら見られたが、この日は最高気温9度の曇り空。初日よりも強さを増した風が、さらに体感温度を下げる。ニット帽や手袋、上着を着用しておのおの防寒対策をとっていたが、この気温差が様々な面で選手たちの感覚を狂わせた。

今平周吾は体の動きが制限されるからと、着込んでのプレーを嫌う。慣れも必要だが、防寒用の肌着の袖を切って着用するなどの対策も考えている。ショットを打つ際の上着の脱ぎ着も、「さすがに今日は着ましたけど、自分のリズムでやりたいので、脱いだり着たりするのが嫌い」(小平智)と、選手によっては一難あるようだ。

もうひとつ、大きく影響したのがショットの距離感。「自分の体が温まっていても、空気とボールが冷たくて飛ばない」(石川遼)。初日よりも風が強まり、南風から北風へと変わった風向きも余計に感覚を狂わせる。「風も強かったので、寒くてフォローだったらどっちが強いんだろう」と緻密な判断が求められる。ツアー屈指の飛ばしを誇る星野陸也も、「今日は飛距離が落ちていて、計算が難しかった」と振り返る。「今週は平均で5ヤードくらい落ちていて、アゲンストだと15ヤードくらい変わる。さらに入りがちょっと悪かったりすると20ヤードくらい変わるので、つっこめなかった」。ただでさえ傾斜のきついグリーンが待ち構える本コース。上につけてしまえば簡単にはあがらせてもらえない。“寒さで飛ばないから”と突っ込めば下りのパットが残る可能性もあり、かといってショートすれば手前からの難しいアプローチが残る。

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