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1ホール「11」を生んだ魔のコースがやってきた…攻略の要はとにかくショット【佐藤信人の注目選手】

1ホール「11」を生んだ魔のコースがやってきた…攻略の要はとにかくショット【佐藤信人の注目選手】

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2019年10月2日 11時51分

「大槻智春選手は、ここまででトータルドライビングが3位。前週のパナソニックオープンは刻むホールが多く、ショートアイアンがうまい選手が活躍していましたが、今週はドライバーを持たされる」。プロ同士の中でも、“飛んで曲がらない”選手として名前が挙がる大槻は今季のドライビングディスタンスが292.98ヤード・34位、フェアウェイキープ率61.9%・14位。昨年は本大会に初出場ながら10位タイに入った。

「年齢は関係ないと思いますが、タフで体力もいるコース」と、歴史ある難関コースで、ベテランを抑えて今季初優勝を挙げたばかりの新鋭の活躍が期待できそうだ。

■対抗馬は、元ギリシャ代表の日本ツアールーキー
「もう一人、調子がいいのがピーター・カーミス選手。9月のAbemaTVツアーで大逆転優勝。この選手も、他の選手からドライバーがうまいと名前を聞きます」。9月の男子下部ツアー「elite grips challenge」で「62」をマークして逆転優勝を果たしたばかりのカーミス。南アフリカ生まれで、昨年ギリシャに国籍を変更。同年の「ISPSハンダ・ワールドカップ」にギリシャ代表として参戦した実力者で、今年はQTを通って日本ツアーに初の本格参戦となっているが、すでに賞金ランキングは54位につけている。

トータルドライビングは4位、パーオン率68.33%の13位とショットーメーカー。身長167cmと小柄だが、「体つきはしっかりしていてパワーがある。正確性も備わっていて、彼のプレースタイルは三好向きだと思います」。

歴代優勝者を見ると、昨年のアンジェロ・キュー(フィリピン)を始め、小平智、片岡大育片山晋呉など総合力の高い選手がそろっている。「ドローヒッターもフェードヒッターも、飛ばし屋もそうでない人も勝っている。すべてのクラブが試されるコースです」。

佐藤信人(さとう・のぶひと)
1970年03月12日生まれ、千葉県出身。高校卒業後に米国に渡り、陸軍士官学校を経てネバダ州立大学へ進学。1993年に日本のプロテストに一発合格。97年の「JCBクラシック仙台」で初優勝を挙げた。ツアー通算9勝を誇り、現在はJGTOの広報担当理事も務める。

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