＜ダンロップ・スリクソン福島オープン 最終日◇30日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ（福島県）◇6961ヤード・パー72＞

トータル20アンダーで優勝を決めた星野陸也。ホスト大会でツアー2勝目を引き寄せた。今季はメルセデスランキング（スタッツ9部門をポイント換算した順位）を意識して、データを分析しながらスタッツの改善に努めた。特に意識したのがフェアウェイキープ率。

星野陸也の飛ばし屋たるゆえんは、タイガー・ウッズのような沈み込む切り返し【連続写真】

「前はとりあえず振っちゃえという感じでしたけど、細かい数字を気にするようになったらゴルフがよくなった」と、昨年大会で38位（75％）だったフェアウェイキープ率は、本大会で8位（78.57％）と成長を見せた。

300ヤード超えのビッグドライブに加えて曲がらないドライバーショットが活躍。それを支えたのが、本大会のために用意した新ドライバーだ。「今週はベント芝でキャリーを出さないといけないので、ヘッドが大きい方が少しはキャリーがでる」と、エースの『Z745』から『Z785』に変更。キャリーは10ヤードほど変わったそうで、「新しいドライバーのほうが出球が高くて、キャリーがでるように設計されている。そういう意味で今週助かりました」と、雨が降り続けてよりキャリーが必要になるコンディションで役立った。

新ヘッドに合わせて、スイスの新興シャフトブランド『TPT GOLF』の『16/LKP/MT/SW』を装着。日本ではなかなか見かけないが、知人に頼んで手に入れたという。米ツアーではゴルフの科学者ことブライソン・デシャンボー（米国）や、ジェイソン・デイ（オーストラリア）、ジャスティン・ローズ（イングランド）などが使用している。

「変に“しならない”のでいい。ヘッドの大きさが変わると重心位置が別物になるから、シャフトも変えざるを得ない。785に合うシャフトを厳選していった。しなり感は三菱系に近い」と、745に差していた三菱ケミカル クロカゲXTに感覚が近いこともあって、すんなり移行できた。ギアに関して研究熱心な星野らしいこだわりが光った。

【星野陸也のクラブセッティング（WITB＝Whats in the Bag）】
1W:スリクソン Z785（10.5°）
(TPT GOLF 16/LKP/MT/SW 45インチ フレックスX)
3W：テーラーメイド M2ツアーフェアウェイウッド（16.5°）
5W：スリクソン Z-TX
3I：スリクソンZ585
4〜PW：スリクソン Z945
W：クリーブランド RTX3（50°、58°）
PT：オデッセイ　ホワイトライズ iX 3SH
B：スリクソン Z-STAR