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日程 2018年10月11日-10月14日賞金総額

稲森佑貴の強さを田中秀道が分析 要因は成長続けるブレない“太い幹”【ツアーの深層】

稲森佑貴の強さを田中秀道が分析 要因は成長続けるブレない“太い幹”【ツアーの深層】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2018年10月16日 17時58分

「どのクラブで打っていても同じように見える。大会を通じてどのショットを切り取っても、まるで同じに見えるはずです。例えば、8番か9番で悩んだとします。そういうときでも、中途半端になったり、リキみが出たりせずに、最後まで振り抜いてフィニッシュは一定。とにかくバランスが取れているんです」と、オプションではなくベーシックな部分の精度を上げてきたのではないかと分析する。

初日こそ好スコアが出たが、2日目以降は風が強まり、ピンの位置を左右に振ったこともあってスコアは伸び悩んだが、そんな状況にも稲森は動じなかった。「風がこうなっているから、こう曲げていこうとか、稲森選手はそういうテクニックに走りません。ここに向いて振ればちゃんと飛ぶんだ、というのが明確に分かっているのです。だから、稲森選手が打っているときは風など感じさせません」。

■稲森のゴルフは“太い幹”でできている
基本に忠実な稲森のゴルフを称して“太い幹”と田中は話す。「稲森選手のゴルフはすさまじすぎるんです。次元が違います。球の高さも音も、回転数も同じ。ウェッジでも5番ウッドのショットでも、全部同じなんです。風にも負けませんし、フォローの風に乗りすぎることもない。横回転も少ないので、横風にも強い。」。幹はいわば基本の部分。そこに枝を張り巡らすのではなく、幹自体をどんどん太くすることによって、唯一ウィークポイントだったパッティングもよくなり、「一連のラインができあがってきたのです」と、強さはあくまでも基本磨きにあるという。

精度が高いとはよくいったものだが、稲森の精度はそう簡単に作られたものではないと田中はいう。「そのプロセスが大事なんです。スイングの軸がブレずに最後まで振り抜くことで安定感につながるのですが、多くの選手はフェードが打ちたい、ドローが打ちたいと、となる。そうではなくて、スイングの軸もそうですが、自分の軸もブレずに練習をやってきたのだろうと思います。スイングも自分の軸もブレなかったから、そこにパターも入ったことも重なり、そのタイミングが日本オープンだったのです」。

最後に締めくくった田中の言葉はこうだ。「プレー中のメンタル面などはそんなに多くないんです。ブレずにやり切るのはなかなかできないんです。ブレずに貫き通す。基本に忠実にやり通してきた技術に自信があるから、メンタルも強い。ただ“曲がらない”だけでは厳しいですけど、このまま基本を磨いてますます幹を太くしていけば、世界でもやれる可能性を感じます」。

田中秀道(たなか・ひでみち)1971年3月29日、広島県出身。91年にプロテスト合格。95年にフィリップモリスでツアー初優勝。98年には大洗GCで日本オープンを制覇。02年から米ツアーにも参戦した。帰国後はツアーに出場するかたわら、近年はテレビ解説などでも活躍。日本ツアー通算10勝。
日程 2018年10月11日-10月14日賞金総額

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