「がむしゃらに行きたい。来年の全英オープンも決まりましたし、1つでも多く海外に行きたいです。行くことによって課題が見つかるし、挑戦したい」と、将来的には松山英樹や小平智のように米ツアー挑戦も視野に入れる稲森にとって、今回の勝利の持つ意味は大きい。
今後については、しばらくは日本ツアーで頑張ってから海外行きを本格的に目指すというが、キャリアの階段が1段上がったのは間違いない。「賞金王ももちろん狙いたいですが、それよりも海外に行けるなら行きます」と夢は膨らむばかり。同郷・小田龍一の09年大会制覇以来となる、日本オープンでのツアー初優勝。「まさか日本オープンでという感じです。思っていたより早かったです」と突然訪れたハッピーエンドに、終始興奮を抑えきれない様子で真っ暗のコースを後にした。(文・高桑均)