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星野陸也が爆風リンクスで“飛距離400ヤード”の超絶ドライブ! 「プロ最長距離です」

9位で決勝に進んだ星野陸也。「初めて」という超ビッグドライブが飛び出した!

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年8月19日 10時00分

<ISPS HANDA・ワールド招待 2日目◇18日◇ガルゴルム・キャッスルGC、キャッスルロックGC(北アイルランド)◇7151ヤード・パー70、6859ヤード・パー71>

初日を1アンダー・23位タイで終えていた星野陸也が「爆風」のコースでスコアを1つ伸ばした。そして、本人の記憶にも深く刻まれるとんでもないプレーも飛び出した。

ルックバックで飛ばす 星野陸也のドライバースイング【写真】

林間のガルゴルム・キャッスルGCとは全く違い、この日星野がプレーしたキャッスルロックGCはコースから海が望めるリンクス。初日もかなりの強風が吹き込んだが、2日目もその状況は変わらない。それは「全英よりも強いですね」と、星野もおもわず笑ってしまうほどだった。

そのなかで特に興奮気味に話したのが、1つ落として迎えた後半15番パー5のこと。打ち上げも入れて535ヤードのホールには、猛烈なフォローが吹き荒れていた。そんな状況のなかティショットでドライバーを振ると、ボールはおもしろいようにグングンと伸びていく。そして着弾地点はピンまで残り135ヤード地点。実に400ヤードの超ビッグドライブとなった。日本屈指の飛ばし屋として鳴らしてきた星野でさえも、「プロ最長距離です」というほどだ。

その恩恵もあり、セカンドで握ったのはサンドウェッジ。2オンはもちろんのこと、ピン奥2.5メートルのチャンスにつけ、きっちりとイーグルを奪った。もちろん、パー5の2打目でサンドウェッジを握ったのも「初めて」のこと。これできょうのスコアを赤字にした。

その反面、当然ながらアゲンストも強烈。普段はピッチングウェッジを握る140ヤードのパー3で、この日は7番アイアンを選択したほどだ。「低い球を打っても、アゲンストでは40ヤードは戻されました(笑)。高く打ち上げたら70ヤードは戻されると思いますよ」とそのすさまじさを“証言”する。このコンディションで記録した「70」は大きな価値がある。ラウンド後に「4日間回った気分です」と話すほどの、ヘトヘトな一日にはなったが。

これまで最も風が強かったと話すのが、デンマークで先月行われた「メイド・イン・ヒマーランド」だったが、それに匹敵するほどだったという。この時は初日「75」の出遅れが響き予選落ちと悔しい思いをしたが、「その経験が生きましたね」と北アイルランドでしっかり結果につなげることに成功した。順位でも、首位とは9打差あるがトータル2アンダー・9位と上昇気流に乗った。

決勝で使用する会場は ガルゴルム・キャッスルGCのみになるため、きょうほどのビッグドライブを記録することは当分なさそうだが、「アイアンの状態がいい」という好調ぶりもスコアに反映している。「最終日にいけるように頑張ります」。林間コースも、予選2日間は不規則な風が選手を苦しめた。さらに今大会は3日目に35位タイ以内に入らないとセカンドカットの対象になる。気持ちを緩めることはない。本場のリンクスで出した本人もビックリの“快記録”を、逆転への弾みにしたい。(文・間宮輝憲)

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