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蝉川泰果に続く“タイガーV” 杉原大河が地元・徳島で初栄冠

国内男子下部のABEMAツアー開幕戦は、最終ラウンドが終了。地元・徳島出身の“タイガー”がプロ初優勝を挙げた。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年4月7日 18時12分

<Novil Cup 最終日◇7日◇Jクラシックゴルフクラブ(徳島県)◇7221ヤード・パー72>

“タイガー”が地元で躍動した。国内男子下部のABEMAツアー開幕戦。最終ラウンドをトップタイでスタートさせた23歳・杉原大河(すぎはら・たいが)が、1イーグル・7バーディ・2ボギーの「65」をマーク。トータル15アンダーでプロ初優勝を果たした。

強心臓ぶりを発揮した。「最終日最終組は初めてで、もっと緊張するのかなと思ったんですけど、ほぼ緊張が無くて」と、スタートホールでのイーグルを皮切りに、バーディを順調に重ねていった。「全部が上手くいきました。ほぼ計画通り」と自画自賛のゴルフで、2位と5打差の完勝劇を披露した。

東北福祉大学在学中の2019年に下部ツアー史上3人目のアマチュア優勝を飾った逸材も、一昨年のプロ入り後からは苦しんだ。「去年の前半とかも上手くいかないし、先週のレギュラーツアー開幕戦も予選落ちしてしまって…。ゴルフ向いてないのかな、って心が折れそうになってしまうこともありました」と苦しい胸の内を明かした。それでも「周りのサポートもあって、練習はやめなかった。やっと少しは報われたかな」と白い歯をこぼした。

大河という名は、米ツアー通算82勝のタイガー・ウッズ(米国)が由来だ。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の登録メンバーで、“たいが”と読む名前の選手は杉原を含めて約20人。その多くがゴルフ界のレジェンドの名にちなんでいる。

名は体を表すとはいうが、日本の“タイガー”は逸材ぞろいだ。2022年に「パナソニックオープン」「日本オープン」を制し、史上初のアマ2勝を遂げた蝉川泰果を筆頭に、若手注目株の長野泰雅、杉原とプロ同期の岩田大河、日本大学の小林大河もトップアマとして注目を浴びている。

蝉川らとともに“タイガー軍団”を引っ張る杉原だが、今回のプロ初Vが大きな自信になったことは間違いない。「プロとしての優勝というものがよく分かっていなかったんですけど、やっぱりうれしい。いずれは僕もPGAツアーに行きたいなって思います。松山(英樹)さんに続けるように」。

東北福祉大の先輩はいま、ゴルフの祭典「マスターズ」で奮闘している。いつかその舞台に立つ日を夢見て、タイガーは牙を研ぎ続ける。

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